第37回東京国際映画祭(10月28日から11月6日まで開催)ラインナップ発表記者会見が25日、都内で開かれた。質疑応答の席上で、同映画祭がAmazonプライムビデオと共催し、新たな映画作家の発掘、育成に取り組む、23年まで3年、続けてきたAmazon Prime Videoテイクワン賞が終了したことが明らかになった。
安藤裕康チェアマンは「Amazonプライムビデオと3年間、続けてきて、スポンサーのご都合で3年でいったん、休止しようと」と説明した。
今回の映画祭では、初年度の21年にAmazon Prime Videoテイクワン賞を受賞し、Amazonスタジオとの長編映画製作を模索する機会が提供された、金允洙監督(キム・ユンス)の長編初監督作「あるいは、ユートピア」、23年に同賞を受賞し、長編映画の製作を模索し、脚本開発に取り組む機会も提供された、ヤン・リーピン監督の別企画となる長編映画「雲ゆくままに」が、Nippon Cinema Now部門で上映される。同チェアマンは、同賞から羽ばたいた新人の作品が、映画祭で上映されることも踏まえ「1回、一区切りにしようというのが経緯」と語った。
市山尚三プログラミング・ディレクターは「来年度、新しい人を発掘する試みをやろうと考えているが、まだ決まっていない」と説明した。
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