入江悠監督「全員、ジャージーで登壇。自分もスーツで登壇するように」東京国際映画祭会見で感慨

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2024年09月25日 16:24  日刊スポーツ

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第37回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見に登壇した入江悠監督(撮影・村上幸将)

第37回東京国際映画祭(10月28日から11月6日まで開催)ラインナップ発表記者会見が25日、都内で開かれた。Nippon Cinema Now部門で特集上映が行われる、入江悠監督(44)が登壇。今回も上映される09年「SR サイタマノラッパー」が、10年の第23回で上映された当時を振り返り「当時、とんがっていて全員、ジャージーで登壇した。自分もスーツで登壇するようになったのかと」と口にして、笑った。


Nippon Cinema Now部門は、この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映。6月の公開後、ヒットした「あんのこと」のほか、同監督が世に出るきっかけとなった「SR サイタマノラッパー」と10年「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」、12年「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」の3部作と16年「太陽」を上映する。


市山尚三プログラミング・ディレクターは「インディペンデント映画とメジャー製作の大作を行き来しつつ、常に刺激的な作品を発表している」と評価した。入江監督は「本当だったら、フィルモグラフィーに一貫性のある人が選ばれるんでしょうけど、自分は一貫性がない。飽きっぽい。大作をやった後、次はこぢんまりしたものをやりたくなる」と自身を評した。その上で「SR サイタマノラッパー」3部作製作当時を振り返り「飽きっぽいから主人公が同じでもしょうがないと、変わる。日本のプログラムピクチャーが好き。昭和の映画は割と次、作るじゃないですか? フットワークの軽さがいいと思い、スタッフが散りぢりになる前に作った」と語った。


入江監督は、18年の第31回東京国際映画祭では当時、設置されていた日本映画スプラッシュ部門の審査員を務めた経験がある。「『ラッパー』の時、日本を代表する映画祭だと…その印象は変わらない」とも語った。一方で、今回の映画祭への抱負を聞かれ「日本の映画の製作現場は貧しくなる。海外の映画人の加田と話して、発信できればと思う」とも語った。

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