森に迷いこんだ夢遊病の10歳女児。行方不明になってから24時間以上が経過した今月15日午後11時頃、サーマルカメラ搭載ドローンが発見した(『New York Post 「10-year-old girl who got lost in woods while sleepwalking is found safe by thermal-imaging drone: ‘Truly a miracle’」(Drone Management Services)』より) 米ルイジアナ州で14日夜、夢遊病を患う10歳の女児が行方不明になった。女児が見つかったのは24時間以上が経過した15日午後11時過ぎで、熱を検知するサーマルカメラ搭載ドローンが活躍した。米ABCの朝の情報番組『Good Morning America』などが伝えた。
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14日午後10時頃、ルイジアナ州シュリーブポート近郊に住むペイトン・セインティグナンちゃん(Peyton Saintignan、10)が自宅を抜け出し、行方不明になった。
夢遊病にかかっていたペイトンちゃんは当時パジャマ姿で、ウェブスター教区保安官事務所(Webster Parish Sheriff’s Office)に通報があったのは、家族や友人が捜索を開始してから1時間後のことだった。
こうして保安官事務所、ルイジアナ州警察、数百人のボランティアが協力し、大規模な捜索が開始された。その過程で、ハンター用のトレイルカメラに森の中を歩くペイトンちゃんの姿が写し出されていたことが判明した。
そんな中、サーマルカメラ搭載ドローンでの捜索を申し出たのが、ドローンサービス会社「Drone Management Services LLC」の共同経営者ジョッシュ・クローバーさん(Josh Klober)で、翌15日に約64キロ(40マイル)離れたアーカンソー州から現場にやって来た。
ジョッシュさんによると、保安官事務所のスタッフが発電機や大型フラットスクリーンTVなどの設置を手伝ってくれたそうで、ドローンを飛ばして約20分後(30分とも報道)の午後11時頃、森の中で体を丸めてうずくまるペイトンちゃんを発見した。
事前にトレイルカメラが捉えた、行方不明時のペイトンちゃんの写真を見ていたジョッシュさんは、その時のことを次のように振り返った。
「森の中にペイトンちゃんが着用していた紫と白のパジャマが見えてね。彼女は地面の上に横たわっていて、拍手が沸き起こった。しかし彼女は動かず、その場はすぐに静まり返った。嫌な予感がして、誰もが固唾を呑んで見守っていた。」
ところがその直後、ペイトンちゃんが頭を動かし、画面を見ていた人々から「起きたぞ! 生きてるぞ! やったぁ!」と歓声が上がり、ジョッシュさんは上空からペイトンちゃんをライトで照らし、捜索隊を誘導した。
ジョッシュさんは、その時のことを「あの瞬間は誰もが感傷的になった」と明かす。トレイルカメラから約275メートル、自宅から約2.4キロ離れた場所にいたペイトンちゃんは、親友の父親によって無事に保護された。保安官には「お腹が空いた」と話したそうで、救急隊員と児童保護局のスタッフによって健康状態の確認が行われた後、帰宅した。家族によると、ペイトンちゃんが自宅から外に出たのはこれが初めてだった。
なおペイトンちゃんの発見を受け、保安官のジェイソン・パーカーさん(Jason Parker)は「ハッピーエンドを迎えることができて興奮している」と語り、このように続けた。
「ペイトンちゃんは体の数か所を蚊に刺されていたけど、それ以外は大丈夫だった。無傷だったのは本当に奇跡だ。彼女は愛する家族のもとに戻ることができてとても喜んでいたし、私もとても嬉しく感じているよ。」
このニュースには、視聴者から次のような感想が寄せられた。
「夢遊病であれば、今後はドアチェーンやアラームをつけるなどの対策が必要だろうね。」
「無事に見つかって良かった。」
「ドローンを持って駆けつけた男性はヒーローだね。」
「警察はこのドローンの導入を進めるべき。」
「少女が見つかった時の映像に目を見張ったよ。」
「久しぶりにいいニュースだった。」
ちなみに今年3月には、
米ミシガン州でオムツをつけただけの3歳男児が行方不明になった 。男児を発見したのは、非番にもかかわらず捜索に参加した警察犬で、行方不明になってから約1時間後のことだった。
画像は『New York Post 「10-year-old girl who got lost in woods while sleepwalking is found safe by thermal-imaging drone: ‘Truly a miracle’」(Drone Management Services)(Webster Parish Sheriff’s Office)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)