そんなスバル航空宇宙カンパニーで排気される再生炭素繊維だが、マツダが進めるサステナブリティの基本方針のなかで掲げる資源循環のサーキュラー・エコノミーの思いと合致した。「燃料以外のカーボンニュートラル技術であったり、資源循環そのものの取り組みも増やしていきたいと今季の開発計画を考えているときに、この話をいただきました」というのはマツダブランド体験推進本部ファクトリーモータースポーツ推進部の上杉康範氏。両社の思いが合致し、スバル航空宇宙カンパニーからの再生炭素繊維が、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptのパーツとして活用されることになった。
すでにスバルで制作されたカーボンパーツは、スーパー耐久で強度や成形性などが検証されていることから、マツダでは初めてとなるオートクレーブの成形で検証し、強度などの検証を協力していくことになる。MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptでは今季第7戦富士に向けて、現在と同形状のボンネットをカーボンで作成。さらに前後バンパー、フロントフェンダーを2025年に向けて開発し、さらにアグレッシブな形状に進化させていくという。また将来に向けても、さまざまな可能性を示唆した。