本当に大切な友人なら、「営業」の相手にはしないのではないだろうか。福岡県の60代前半の女性は、子どもの少年サッカークラブで親しくなった友人と、2年ほど前に絶縁した。原因は
「友人が副業でやっていた化粧品の営業です」
と明かす。「子どもが卒業した後も定期的に食事に行ったり」とママ友付き合いは続いていた。当初は、勧められるまま「基礎化粧品だけを定期的に購入」していたというが……。(文:湊真智人)
「基礎化粧品も止めてLINEもブロックしました」
その後も友人からの営業は続き、「新製品が出るたびにほかの商品も奨めてくる」ようになったという。しかし女性は快く思ってはいなかった。
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「購入を奨められるのが段々苦痛になり、基礎化粧品以外は不要だからと伝えました」
友人と思えばこそ、はっきり断りを入れたのだろう。ところが、友人は別の手を打って来た。
「そしたら、今度はその化粧品会社が主催する講演会や無料のフェイスマッサージに誘われる様になったのですが、講演会の後は必ず即売会があり、何か1つでも購入しないと会場を出られなかったり、無料と言ってたフェイスマッサージが5000円以上の商品を購入するのが条件だった」
なんと友人は「都合の悪い事は伝えず」、騙し討ちのようにタダでは済まないイベントに誘ってきたのだ。
女性は「明らかに自分の売上に貢献させる為の口実だ」と悟ってから、友人とは距離を置いたという。その後しばらくして二人の関係は終わった。
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「基礎化粧品も止めてLINEもブロックしました。思えば定期的に会う時は必ず新商品が出たタイミングだったんですよね」
と我に返ったように当時を振り返る。人を利益の対象と捉えてしまっては、真の意味での友情は深まらないということだろう。
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