人間関係でトラブルが起きるのは職場や友人関係だけではない。親族同士で関係がこじれることもよくあるものだ。
「30年前になります。結婚をしたら、近県に住む夫の親族がやたらに愛想よく『よろしくね』と次々に挨拶をしてくれます」
こう振り返る東京都の60代女性。結婚後にある事情が発覚。その後、いとこによる小間使い扱いが始まってしまったという。(文:林加奈)
「こんな日々が待っていると知っていたら結婚などしなかったです」
「夫の家の近くに夫の叔母が一人で住んでいました。その後見人は夫の従姉妹と決まっていたのですが、私を便利に使えると思ったようです」
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女性は夫の叔母の介護をいとこに押し付けられてしまったのだ。
「従姉妹は電車で1時間のところから通っていました。叔母には買い物から帰った途端に電話がきて『あれを買ってこい、これを買ってこい』と言われ、風呂やトイレ掃除までさせられます。こんな日々が待っていると知っていたら結婚などしなかったです」
そして女性が出産した頃には、叔母に認知症の症状が出るようになり、いとこからの要求もどんどんエスカレートしていった。
「従姉妹から『(女性が)食事を持ってきてくれると言われて、待っているのにまだ来ないと叔母さんから電話があったのだけど』と怒られ、『そんな約束をしていません』と言っても『いいから何か持っていって』と命令され、大雨の中赤ちゃんを抱いて食事を届けたこともありました」
自分の家庭の家事と育児だけでも手一杯だろうに、近くに住んでいるというだけでいいように使われてしまった。
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「こんなことを繰り返すうちに叔母は入院。親族の前で『お身体は元気でしたよね』と言うと従姉妹に『他人にはわからないのよ』と言われました」
身内の介護を他人に押し付けておきながら、この言動はどうなのだろうか。その後、叔母は亡くなったが
「葬儀には呼ばれず、財産を売り払った従姉妹とはつき合いがなくなりました」
と、後味の悪い結末をつづっていた。
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