岩手山 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ

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2024年10月02日 16:22  日本気象協会

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日本気象協会

岩手山 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ

仙台管区気象台は今日2日(水)午後3時、岩手山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。西岩手山の想定火口から概ね2キロの範囲では大きな噴石に警戒してください。



●火山の活動状況等


岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS連続観測では、2024年2月頃から山体の深いところの膨張を示す地殻変動が観測されています。
一方、国土地理院によると、9月26日に観測された「だいち2号」のSAR干渉解析結果では、大地獄谷周辺に、衞星に近づく変動が見られます。この変動は、大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられます。

また、黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き観測されています。
今後、西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので警戒してください。


●防災上の警戒事項等


西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、噴火時には火口の風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。


●噴火警戒レベルについて


噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」や「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
噴火の際には、気象庁や自治体から、火山活動や避難についての情報が発表されます。こまめに情報を確認しましょう。



このニュースに関するつぶやき

  • このレベル2に至る状況が実は偽情報で、頃合いを見計らって小型水爆使用の人工噴火(テロの手口)とか…
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