一般公開された「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」 廃止される機能は?

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2024年10月02日 17:21  ITmedia PC USER

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Windows 11 2024 Updateでいよいよ廃止されることになった「ワードパッド」。以前のバージョンから更新すると、アプリ自体が削除される

 既報の通りMicrosoftは10月1日(米国太平洋夏時間)、Windows 11の新バージョン「2024 Update(バージョン24H2)」をリリースした。


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 本バージョンには複数の新機能や機能改善が盛り込まれた一方で、廃止された機能もある。この記事では、主な廃止機能を紹介する。


●ワードパッド(ワープロアプリ)


 Windows 95やWindows NT 4.0以来、Windowsには「ワードパッド」というワープロアプリが付属している。このアプリでは主にリッチテキストファイル(RTF)に対応しており、Windows 10/11向けアプリでは不完全ながらWord(doc/docx)ファイルも読み込める。


 このワードパッドだが、2023年9月をもってアップデートを終了(停止)しており、Microsoftは利用を推奨していない。


 そして、Windows 11 2024 Updateではワードパッドそのものが削除された。純粋なテキストファイルを扱う場合は「メモ帳」を、リッチテキストファイル(RTF)やWordドキュメント(doc/docx)を扱う場合は「Microsoft Word」や他のサードパーティー製アプリを利用しよう。


●Cortana


 Windows 10/11の音声エージェント「Cortana(コルタナ)」は、2023年春をもって単独アプリとしての提供を終了し、「Copilot(コパイロット)」に継承された。


 その後もアプリは一応残っていたのだが、Windows 11 2024 Updateではそれも削除される。


●ヒント


 Windows 10/11には、使い方や新機能を紹介する「ヒント(Tips)」アプリがプリインストールされてきた。しかし、本アプリは2023年11月をもってバージョンアップを終了して“非推奨”となった。


 そしてWindows 11 2024 Updateではヒントアプリ自体が削除された。ただし、ヒントアプリと同等の機能は、Webコンテンツとして提供されているので影響は少ないものと思われる。


●Windows Mixed Reality


 Windows 11 2024 Updateでは、Microsoftが開発したVRプラットフォーム「Windows Mixed Realty」へのサポートが削除されている。そのため、Windows Mixed Realityに対応するヘッドマウントディスプレイ(HMD)やコントローラーが利用できなくなった。


 Windows Mixed Reality対応デバイスを管理/設定する「Mixed Reality ポータル」アプリについては、Windows 11 2024 Update以降はプリインストールされない。ただし、従来のWindows 10/11からバージョンアップすると本アプリが残されることがある。バージョンアップ後は動かなくなるので、必要に応じて削除しよう。


●Dolby Digital(AC-3)


 Windows 10/11は、「AC-3」という音声コーデックをサポートしてきた。AC-3は米Dolby Laboratoriesが開発したもので、一般的には「Dolby Digital(ドルビーデジタル)」という名称で知られている。


 しかし、MicrosoftはWindows 11 2024 Update以降のバージョンにおいて、AC-3コーデックを削除することになった。そのため、OSのAC-3コーデックに依存するアプリ(Windows Media Playerなど)では、AC-3形式の音声が再生できなくなる。


 ただし、以下のいずれかに当てはまる場合は、引き続きAC-3コーデックの音声を再生できる。


・バージョン23H2までのWindows 10/11からアップデートした場合


・PCメーカーがAC-3コーデックを添付している場合


・アプリが独自のAC-3コーデックを使っている場合



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