セブン‐イレブン・ジャパンは10月1日、全国のセブン店舗で旬の食材を使ったスイーツやアイスを販売する「秋の味覚祭」を開始した。特に存在感のあるスイーツでは、どういった戦略を採用しているのか。商品開発担当者に聞いた。
【画像】秋の味覚祭で販売する、どら焼き、ご褒美モンブラン、パフェ、デニッシュ、コッペ(全5枚)
秋の味覚祭の対象商品は、スイーツ、アイス、弁当、冷凍食品など全23種類だ。今回のフェアでは季節感を演出するため、紅葉をデザインした包材を採用したり、秋の食材を描いたシールを貼ったりといった工夫をしている。
40〜50代に購入されることの多い和菓子だが、より若い世代にも手に取ってもらう工夫をしたのが「どら焼き お芋とバタークリーム」(213円)だ。スイーツのトレンドである焼きいもに乳製品をかけ合わせることで、幅広い世代に訴求する。
「ご褒美モンブラン」(378円)は、通年で販売しているモンブランを改良した商品だ。栗の使用量を増やすことで、ぜいたく感を前面に出した。担当者は「コンビニで300円以上のスイーツは高価格帯に分類されるが、その分、価値を感じてもらうように設計した」と説明する。ターゲットとなるのは40代以上の女性で、日常的なごほうびとして食べてもらうことを想定している。ちなみに、スイーツ全般は夜の時間帯に売れることが多いという。
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ご褒美モンブランには、栗とラム酒をかけ合わせた洋酒を使っている。総重量に占める割合は0.46%で、商品のパッケージにも「洋酒使用」と明記している。セブンではここ7〜8年、スイーツに洋酒を使うことはなかったという。老若男女に幅広く購入してもらうためだが、最近では「スイーツをおいしくするにはどうすべきか?」という観点から、洋酒を使う商品も出てきた。例えば、8月中旬に発売した「ホイップだけどら」(192円)にも、洋酒を使用している。
セブンのスイーツは、前年を上回る売り上げを記録しており、好調なカテゴリーだという。秋の味覚祭でも、好調さを維持できるか。
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