「う〜ん、優しい見方をすれば、プレゼントはくれた人へのお礼的な意味あいもあるんじゃないかな? 保護者のみなさんが見ているかもしれないSNSだから、ありがとうの気持ちを教室日記として書いただけとか。案外深い意味はないのかもよ?」カノコの意見も一理あります。私は自分がプレゼントを渡していないので、余計気になったのかもしれません。
「ピアノに関係ないし、有名校に通う生徒をブランド扱いするような感じになっちゃってるよね、コレ。それに全体公開のSNSなんて、どんな人が見ているかわからないじゃない? 万が一の話だけどさ、“あそこのセレブ校に通っている子が、このピアノ教室に通ってるんだ”ってヘンな人に待ち伏せされたら怖いよね」カノコと話すうちに、違和感の正体がつかめてきました。
私が先生のSNSに感じた違和感。「こんなこと考えるなんて気にしすぎかな」と自身を否定していたところがありましたが、カノコに同じ考えだと言ってもらえてホッとしました。
プレゼントはともかくとして、生徒さんたちの(音楽に関係ない)進路を載せてしまうのは、やはりちょっと心配に思ってしまうところがあるのです。
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たしかに通いやすさやきれいさ、レッスン内容などに不満があるわけではないのですが、「絶対にユリエ先生じゃなくちゃ!」という気持ちも親子ともにありません。
せっかく私の幼い頃の憧れと娘の興味が重なってはじめたピアノ教室。先生に悪意はないのだろうとは思うのですが、心配しながら通わせたくはありません。
カノコのいう通り、教室を変えることも視野に入れてみようと思います。
【後編】へ続く。
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