永瀬正敏「徒花」で出演に加えカメラマンとして参加も「オーラ消して現場で気づかれなかった」

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2024年10月03日 20:29  日刊スポーツ

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映画「徒花−ADABANA−」完成披露舞台あいさつに登壇した永瀬正敏(撮影・村上幸将)

永瀬正敏(58)が3日、東京・テアトル新宿で行われた日仏合作映画「徒花−ADABANA−」(甲斐さやか監督、10月18日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。俳優業と並行し、写真家としても国内外で精力的に活動しているが、今作では出演に加え、現場を撮影するオフィシャルカメラマンとして参加したことに話が及ぶと「次回作もスチールで呼んでください」とリクエストした。


永瀬は劇中で、主演の井浦新(50)演じる、死の危険もある病にむしばまれた新次の主治医を演じた。「主治医です…しかも、あっという間、ちょっとしか出ません。でも、見て、すぐ監督の次回作を見たくなった。監督の心の中の思いを届けて欲しいと思った、見て、皆さんの意見を世間に届けて欲しい」と呼びかけた。


司会の奥浜レイラから「作品のオフィシャルカメラマンとして目撃したことは?」と聞かれると「言えないんですね…言えるんですけど」とジョークを口にした。そして「魂の何かが飛んできて、撮らせていただきたい構図を上回ったお芝居のシーンがあった。すごかった。監督のひと言の演出で変わった…僕は勘違いした」などと語った。


甲斐さやか監督からは「朝からカメラマンとして、オーラを消して…まさか永瀬さんがスチールでと知らない人もいた。1人の組の人(スタッフ)のように指示した人にも、すごく優しかった」と感謝された。撮影は2年前のこの時期に行われたが、三浦透子(27)が出演した海のシーンも寒い中「海に来て頂いた」(同監督)という。井浦も「甲斐組の守り神みたいな感じでいてくださった」と絶賛した。


舞台あいさつには水原希子(33)斉藤由貴(58)も登壇。


◆「徒花−ADABANA−」 裕福な家庭で育った新次(井浦新)は、妻との間に一人娘も生まれ、誰もが望むような理想的な家族を築いていたが死の危険も伴う病気にむしばまれ、病院で療養していた。手術を前に、臨床心理士のまほろ(水原希子)が心理状態を常にケアするも、眠れず、食欲も湧かず不安にさいなまれていた。まほろから「普段、ためこんでいたことを話すと、手術に良い結果をもたらす」と言われ、過去の記憶をたどる中で、海辺で知り合った謎の海の女(三浦透子)の記憶や、幼い頃の母親(斉藤由貴)から言われた「強くなりなさい、そうすれば守られるから」と言われた記憶がよみがえる。さらに不安がぬぐえなくなり、まほろに「それ」という存在に会わせてほしいと懇願する。「それ」とは、病気の人間に提供される、全く同じ見た目の“もう一人の自分(それ)”だった。自分と同じ姿をしながらも、今の自分とは異なる内面を持ち、また純粋で知的な「それ」に関心を持ち、のめりこんでいく。

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