国内アパレル関連大手24年9月度 ユニクロが2ヶ月連続2割増、気温低下で秋物にも動き

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2024年10月04日 18:21  Fashionsnap.com

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 国内アパレル関連大手各社が2024年9月度の既存店売上高を発表した。ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業やユナイテッドアローズ、良品計画など多くの企業では、厳しい残暑で夏物が売れたほか、月後半の気温低下に伴い秋物が動き、前年同月比で増収となった。一方で、高気温の影響で秋物商戦に出遅れ、減収となった企業も見られた。

 ファーストリテイリングの国内ユニクロでは、ブラトップやエアリズムインナーなどの夏物定番商品のほか、メリノクルーネックセーター(半袖)やエアリズムコットンクルーネックTシャツ(長袖)などの秋物商品が好調で前年同月比22.1%の大幅増。今年4月から6ヶ月連続の前年同月超えとなり、増加率は2ヶ月連続で20%を超えた。また、「ユニクロ:シー(UNIQLO : C)」や「ユニクロ ユー(Uniqlo U)」、「UT」では、米津玄師とのコラボレーションTシャツが売上をけん引した。ユニクロ広報担当者は「10月はエアリズムの長袖やメリノクルーネックセーターなど、テレビCMを打ち出しているアイテムに期待したい」と話す。
 ユナイテッドアローズでは、例年よりも夏物商材のニーズが高かったことに加え、シャツやカットソー、ニットなどの秋物衣料が売れたことで、売上高は前年同期比13.7%増。6ヶ月連続の2ケタ伸長となった。「今年は残暑が長引くだろうと予測して、デザイン性のある端境期商材を多く用意したが、その施策が上手く機能した」とユナイテッドアローズ広報担当者。
 良品計画でも、売上高が前年同月比13.4%増で2ヶ月連続の2ケタ伸長を記録。衣料、生活雑貨、食品の全カテゴリーで前年を超えた。中でも生活雑貨カテゴリーは同21.5%増と大幅増収。好調のスキンケア用品が業績をけん引した。
 多くの企業が増収となるなか、バロックジャパンリミテッドでは、売上高、客数の項目で前年割れ。厳しい残暑が続いたことで秋物商品立ち上げのタイミングで思うように売上が伸びず減収となった。
■2024年8月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)売上高:122.1%客数:118.1%客単価:103.4%
しまむら売上高:104.3%客数:104.4%客単価:100.1%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)売上高:113.4%客数:108.3%客単価:104.7%
アダストリア売上高:108.8%客数:105.4%客単価:103.2%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)売上高:113.7%客数:106.8%客単価:107.2%
ワークマン売上高:101.5%客数:99.8%客単価:101.8%
バロックジャパンリミテッド売上高:93.8%客数:92.0%客単価:102.0%
ワールド売上高:102.3%客数:非公開客単価:非公開
オンワードHD売上高:108.0%客数:非公開客単価:非公開

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