【動画】テレビアニメ1番のピーク! “泣ける”ライブシーン『冬のはなし』(第9話)
■『冬のはなし』
まずは真冬にとっての初めてのライブで披露された『冬のはなし』(テレビアニメ第9話)。『映画 ギヴン 海へ』の本編では、⽴夏がコーラスとして参加する「冬のはなし ‐with ⽴夏 ver.‐」が披露されていることでも話題を呼んだ。この楽曲は、これまで真冬が抱えてきた想いが紡ぎ出されており、製作陣も『冬のはなし』のライブシーンがテレビアニメの1番のピークと語っている。センチミリメンタル・温詞も「放送開始の1年前から制作を開始し、原作のキヅナツキ先⽣や⼭⼝ひかる監督とも、何度もすり合わせを重ねて完成させました」と⼿塩にかけて作り上げた楽曲であることを語る。
また、ステージに⽴った真冬が歌唱する前に「他の⼈がするみたいに泣いたり笑ったり上⼿にできない。多分きっと⼈より伝えるのがへたくそなんだ」「でも、だけどほんとは。いつもほんとは――」と語るモノローグがあるのだが、これについても温詞は「モノローグ部分が楽曲が流れている上に重なって⼊ってくると思ったので、あえて詞の中にはそこ(モノローグ)で出てくる表現やそれに近い⾔い回しの⾔葉は⼊れないようにしていました」とこだわりを明かす。
そして実際に歌唱を担った、真冬役・⽮野奨吾との制作については「たくさんすり合わせをし、レコーディング本番⽇以外に練習⽇を設けたりもしました。2⼈で⼀緒に『冬のはなし』というものを、そして何より“真冬がこれまで感じてきた想い”を探し続けてきましたし、お互いの痛みや⼈⽣を本気でぶつけ合って出来た渾⾝の⾳楽だと思っています」と振り返っている。
■『夜が明ける』
春樹と秋彦、⾬⽉の⽢くて苦い恋模様を描いた『映画 ギヴン』で披露された「夜が明ける」は、真冬の⾳楽⾯での成⻑に加え、春樹、秋彦、⾬⽉の⼈⽣を突き動かす⼀曲。この楽曲について温詞は「広い視点で幅広い⼈たちに⾔葉を投げかけるイメージのもと、『冬のはなし』よりも俯瞰性や客観性を⼤事にしました」と、こだわりを語る。
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■『ストレイト』
真冬の幼馴染である柊と⽞純のバンド、syhの楽曲『ストレイト』。映画2部作前編となる『映画 ギヴン 柊 mix』で披露された楽曲だ。ボーカルを務める柊の明るいキャラクター性が存分に活かされたアップテンポな曲調が特徴の本楽曲は、「『ギヴン』の⾳楽が緻密で技巧的、そして感傷的な部分を多く含んでいるので、syhはオーディションで打ち勝ったバンドであるということを念頭においていました。“圧倒的なライブ感”、“感情が外向きに爆発するパワー”、そして“わかりやすいかっこよさ”を⼤切にしました」と、ギヴンとsyhの2バンドの特徴を捉えた対照的なスタンスでの制作であったと振り返る。
そして作詞にあたっても、「柊が『(歌詞は)ぶっちゃけ響き』と⾔っていましたが、彼の中にある負けん気や鋭さ、そして優しさを出せるように意識しました。“LIVEというものの魅⼒”だったり、“現代社会への憂い”など、しっかり読み込んで⾒れば意外と気づきあるメッセージも込められているように作っています」と歌詞に込められたメッセージ性についてもこだわりを明かした。そののこだわりから⽣まれた「ギヴン」とは異なる魅⼒を持ち合わせたsyhの楽曲も、アニメ『ギヴン』シリーズの魅⼒の1つである。
■『パレイド』
syhのメジャーデビュー曲として披露された『パレイド』。サビ部分を中⼼にsyhの世界観に誘われるような歌詞が魅⼒的な本楽曲だが、「今後は、syhがさらに⼀歩先のメジャーの舞台で戦っていくことになるので、彼らのありのままの魅⼒は保ちつつ、よりキャッチーなアプローチが必要でした。もし僕が彼らのプロデューサーだったらどのように楽曲を取りまとめて、デビューさせるだろうという意識で制作しました」と、作品の中の視点に合わせて作り上げたことを明かす。
また歌詞の語感の良さや、サウンドのインパクトを特徴に挙げ、「相⼿に投げかける⾳楽というよりは、こちら側まで⾶び込んできて、その場にいる全員の⼿を引いて新たな世界へと連れていくようなリーダーシップ感を⼤切にしています」と、聴いた⼈々を⾃分たちの世界に誘うような感覚を⼤切にしていたと⾔う。
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センチミリメンタルによる、⼼に響く楽曲の数々。そのこだわりが詰まったライブシーンにも注目しながら⼤スクリーンで楽しんでみてはいかがだろうか。『映画 ギヴン 海へ』は絶賛上映中。