先制を許した川崎Fが“4連続得点”で逆転勝利！　敗れた町田は今シーズン初の連敗

　2024明治安田J1リーグ第33節が5日に行われ、FC町田ゼルビアと川崎フロンターレが対戦した。

　ここまで32試合を消化したリーグ戦で17勝8分7敗を記録し、勝ち点「59」を積み上げている町田。今シーズンはクラブ史上初となるJ1の舞台で快進撃を続けているが、前節サンフレッチェ広島との“天王山”に敗れたことで3位へと転落した。対するは、前節にアルビレックス新潟から5−1の大勝を飾った川崎F。今季2度目の連勝を目指し、敵地『町田GIONスタジアム』へと乗り込んだ。

　試合は、立ち上がりの13分にスコアが動く。町田が最終ラインから繋ぎ、左サイドバックの杉岡大暉が前線にロングフィード。最終ラインの背後に藤本一輝が抜け出すと、ボックス内でキープしながら遅れてサポートに入った中島裕希へラストパスを送る。ダイレクトで狙ったシュートはニアを射抜いてゴールイン。頼れるベテランストライカーが先制点を挙げた。

　一方の川崎Fも、28分に自陣右サイドでスローインを獲得。山田新が体を張って粘り、山本悠樹を経由して左サイドにボールが渡る。マルシーニョがドリブルで運ぶなか、三浦颯太が猛烈な勢いで内側をスプリント。ポケットにスルーパスが送られると、ダイレクトでネットを揺らして同点弾を決めた。

　しかし、得点直後にアクシデントが発生。川崎Fの高井幸大がピッチへと座り込み、31分に負傷交代を余儀なくされた。高井は日本代表の招集メンバーに名を連ねており、今後の活動への影響が懸念される。

　そんななか、38分に川崎Fがゲームをひっくり返す。町田のGK谷晃生がパントキックをミス。ボールをカットした脇坂泰斗がワンタッチで繋ぎ、山田が巧みなループシュートでゴールを狙う。カバーに入った望月ヘンリー海輝が必死にクリアを試みたものの、わずかにヘディングは届かずボールは枠内へ。川崎Fが前半のうちに逆転した。

　さらに後半開始直後の48分には、マルシーニョのスルーパスに反応したエリソンが、ペナルティエリア内でGK谷から倒される。主審は迷わずPKを宣告し、川崎Fがビッグチャンスを奪取。キッカーを務めたエリソンが確実に沈めて追加点をマークした。攻勢を強める川崎Fは、71分に敵陣左サイドでボールを奪う。ハーフレーンを駆け上がる三浦にスルーパスが出されると、ワンタッチでマイナスの折り返しを供給。飛び込んできたマルシーニョがダイレクトで押し込み、川崎Fがリードを広げた。

　結局、そのまま試合は4−1で終了。川崎Fが連勝を達成した一方、町田は今季初の連敗となった。次節、町田は19日にアウェイで柏レイソルと対戦。川崎Fは18日にホームでガンバ大阪と対戦する。

【スコア】
FC町田ゼルビア　1−4　川崎フロンターレ

【得点者】
1−0　13分　中島裕希（町田）
1−1　28分　三浦颯太（川崎F）
1−2　38分　山田新（川崎F）
1−3　50分　エリソン（PK／川崎F）
1−4　71分　マルシーニョ（川崎F）