<バスケットボールBリーグ1部(B1):仙台68−72横浜>◇5日◇第1節◇宮城・カメイアリーナ仙台
B1仙台89ERSの今季開幕戦は悔しい黒星でのスタートとなった。横浜ビー・コルセアーズに68−72と惜敗。最後の数十秒が勝敗を分けた。
66−70で迎えた第4クオーター(Q)残り47秒、PG青木保憲主将(29)が鋭いドライブからレイアップシュートを決め、2点差に詰め寄った。残り22・9秒、ファウルで相手の攻撃を止め、相手のフリースローが1本外れて68−71。残り11・9秒、仙台がリバウンドを奪い、ボールを受けたSFスタントン・キッド(32)がコート中央からシュートを放つも、大きく外れた。相手のファウルもなし。横浜のタイムアウトでベンチに戻ったキッドは、タオルで目を覆った。
そのまま逃げ切られて、試合終了のブザーが鳴った。落合嘉郎ヘッドコーチ(42)は「(ディフェンスの)強度は保ってくれていたと思う。ただペイントエリアで38点取られている。ここはもっと、自分たちが堅実に守れるんじゃないかな」と反省。チームの信条であるディフェンスに立ち返った。
惜敗も、昨季以上の熱量が選手の背中を押していた。“大黄援”が選手たちのタフショットを沈め、相手のフリースローは5本外させた。青木は「ファンの皆さんが満員で僕たちの“黄援”をしてくださって、本当に興奮しました。それに応えるのは勝利を届けること。一体感を作ってくれたその先に、僕らは結果で応えたい」。第2戦は勝利で飾り、ブースターとともに新しい1年の幕を開ける。【浜本神威】
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○…開幕戦を満員の“大黄援”が後押しした。今季の主戦場であるカメイアリーナ仙台には4895人のブースターが足を運んだ。音響に合わせ「ディーフェンス!ディーフェンス!」と声をあげ、メガホンをたたく。攻撃に回れば「GO!GO!ナイナーズ!」と選手を鼓舞。シュートが決まれば両手を上げて、歓声を送った。ナイナーズイエローに染まったアリーナの熱狂が、シーズンの始まりを告げた。
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