『爆チュー問題』誕生のウラにドリフあり 25周年だから言える“相方”への感謝【単独インタビュー後編】

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2024年10月06日 09:30  ORICON NEWS

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『爆チュー問題 25チュー年 おめでとう&ありがとうスペシャル』の模様 (C)ORICON NewS inc.
 動画配信サービスFODで『爆チュー問題』25周年記念特別番組『爆チュー問題 25チュー年 おめでとう&ありがとうスペシャル(仮)』が、6日の午後5時から独占配信される。明石家さんま、ナインティナイン、ハライチ、菊池桃子ら豪華ゲストがズラリと集結する今回、ORICON NEWSでは爆笑問題にインタビューを敢行した。

【写真たくさん】豪華ゲストともに…爆チュー問題25周年をお祝い

 『爆チュー問題』は、天才ねずみ“おおたぴかり”と普通のねずみ“たなチュー”が、人間の世界から拾ってきたモノやわからない言葉について、デタラメな解釈をしたり、ねずみの仲間たちと大暴れする、バラエティに富んだコントが繰り広げられる番組となっている。

――改めての質問となり恐縮ですが、25年前『爆チュー問題』をやると聞いた時、お2人はどういう心境だったのでしょうか?

【田中】大田は、けっこう前から知っていたみたいなのですが、僕は「こういうことをやります」という説明の打ち合わせの時に初めて、内容から何からを知るんですけど。『ポンキッキーズ』のレギュラーが決まったみたいな話だけは聞いていて、何するんだろうなぐらいの感じで行ったら、佐藤雅彦さんから説明していただいて、ねずみに変身して、たなチューが何かを拾ってきて、それをぴかりが教えるっていうコントみたいなことをやりますと聞きました。確かに面白そうだなって思いましたけど、それでもどんな感じなのかわかんないじゃないですか。

それまで我々は、あんまり子供向けっぽいキャラでもないイメージはあったので、子ども番組どうなのかなっていうのはちょっと思ったのえすが、なるほどこの感じだったら、なんかいけそうじゃないかなっていうふうに思いました。

【太田】まずは『ポンキッキーズ』でワンコーナーやりませんかっていう、その段階で話が来たんですよね。うちの社長(太田光代氏)が依頼を受けて「大田は子ども番組あんまり興味ないと思いますよ」って言ったんだけど、オレはけっこう割と夢だったんですよ。子どもの頃からスヌーピーとかセサミストリートとか、子どもが見ても大人が見ても面白いようなものをいつかやりたいっていうのはあったから。社長から聞いた時に「絶対やる!」って言って。

それで絶対コントにしようとなった時に、ドリフのコントでいかりや長介さんと仲本工事さんがやっていた「バカ兄弟」っていうのがあって。(実演を交えながら)爆チュー問題とまったく一緒で、弟役の仲本さんが「あんちゃん、これ何?」って聞くと、兄役のいかりやさんが全然めちゃくちゃなことを教えるっていう。

そういうふうなコントをやれないかという時に、社長直近の仕事で関係があった佐藤さんに相談しようと。でも、佐藤さんはその当時『おかあさんといっしょ』をやっていたんですよ。「だんご三兄弟」もヒットしてこれから…というタイミングだったので、そんな時にフジテレビでも子ども番組をやるのは…という感じになるかなと思ったら、社長が連絡して次の日に電話がかかってきて、絵コンテから「でたらめな歌」まで、全部のアイデアを出してくれたんです。

――始まった当時は、どれくらいまで続けば…というようなものはありましたか?

【太田】それは特に考えてなかったけど、とにかくなるべく続けば…という気持ちでしたね。

――漫才は、お2人で日々向き合いながら、いわば「0から1を作る」作業ですが、爆チュー問題はまた違った作り方をされています。気持ちの面での違いはあると思いますが、いかがでしょうか?

【太田】漫才はね、もう…はっきり言って、もうモチベーションないですよ。

【一同】(笑)

【田中】ねえんだ(笑)。

【太田】「ねえんだ」って、お前よりはオレの方があるわ(笑)!

【田中】いや、オレよりはあると思うけど(笑)。

【太田】漫才は、モチベーションを上げるのが本当に大変。とにかくネタ作りの日は憂うつでしょうがないけど、爆チュー問題の撮影の日はもう楽しくてしょうがない。

【田中】爆チュー問題を手抜いているとかでは全然ないんだけど、やっぱり気持ちの面では全然違いますよね。作家の高橋さん(高橋洋二氏)とかは、大変だと思いますけど、爆チュー問題に関しては、すでに台本ができているっていうだけで相当違いますね。

――事務所のタイタンからはウエストランドさん、シティホテル3号室も出られています。ウエストランドさんは『M-1』王者、シティホテル3号室さんは12日に行われる『キングオブコント』のファイナリストになりました。タイタンの若手の皆さんに力をつけているところへの思いはありますか?

【太田】田中が後進の育成を考えてくれていますから。

【田中】育成とか考えたことないんだよ!自分の育成もできないんだから(笑)。ネコニスズの舘野とか、爆チュー問題似合いそうだけどね。ただ、ネコニスズだからな(笑)。

【太田】ウエストランドなんか売れっ子になっちゃって、特に井口は。これまでオレらのYouTube出てたんだけど、全然スケジュールハマらなくなっちゃったから、今回久々に共演したからね。

【田中】ウエストランドが優勝する『M-1』前日が爆チュー問題だったんですよ。前年のチャンピオンの錦鯉がゲストで、縁起がいいんじゃないかみたいな話をしていたら、本当にチャンピオンになっちゃったから驚いたね。

【太田】今回、シティホテルも『キングオブコント』直前の仕事がこれだから、そのジンクスが続けばいいけど。

――今回の爆チュー問題のエンディングで、お互いに感謝を伝えようとするも…という展開がありましたけども、取材だからこそ言える、お互いへの感謝みたいなところをお聞かせくれますか?

【田中】そんな記事にするの(笑)?

――私も含めた『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)リスナー「虫けら」は、きっと喜ぶと思います(笑)。

【田中】エモいのを喜ぶんだ(笑)?そうですね…でもやっぱり最初の設定に関して、僕は本当に全然知らなくて、後から聞いただけなので。「バカ兄弟」をやりたいという(太田のアイデア)がなければ、佐藤さんも1日できなかったかもしれないので、結果的にはそれが良かったなっていう、感謝はしていますよ。顔は見ないで言ってますけどね(笑)。

【太田】彼の人生も波乱万丈で(以下、自粛)。これまで、痛みに耐えてよく頑張った。

【田中】小泉純一郎!きょう、息子落ちたよ(インタビュー日は自民党総裁選)。

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