竹内由恵 静岡移住、出産、子育てーー漫画エッセイで綴った現在の思い「ふっと笑ってもらえたら」

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2024年10月06日 13:00  リアルサウンド

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エッセイ『なんとかなるさ!ヨシエのとほほ、くすくす日和』を出版した竹内由恵

 タレント・フリーアナウンサーの竹内由恵氏の著書『なんとかなるさ!ヨシエのとほほ、くすくす日和』が10月2日に祥伝社より刊行された。


 テレビ朝日時代に『ミュージックステーション』の8代目サブ司会を番組史上最長の約5年間務めたほか、スポーツや報道の番組を担当していた竹内氏。結婚を機に退社し静岡に移住した後、2人の子どもの出産を経験した。現在は東京と静岡を行き来しながら、タレント活動を行っている。


 本書はそんな竹内氏がこの4年間に経験した結婚、移住、出産、子育てを漫画エッセイで描いている。多くはインスタグラムで投稿された作品で、「ゆるく、シュールなイラストがほっこりする」と大きな話題となった。さらに新たな描き下ろし作品も加わった本書の制作裏話について、竹内氏にインタビューした。


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◼️インスタ投稿が大反響「気がついたら4年間描いていました」

ーー初の書籍を刊行される今、率直な思いを教えてください。


竹内:初めてなので「いろんな人に読んでもらえるかな」という不安はあるんですけど、こうやって形になって本当によかったと思っています。最初はインスタグラムに漫画を載せていただけで、書籍になるとは思っていませんでした。最初は「これで大丈夫かな」と思いつつスタートしたんですけど、反響を結構いただいて。そのうちに投稿する頻度も高くなって、気がついたら4年間描いていました。最初の一歩を踏み出してよかったなと思います。


ーー絵はもともとお好きだったのでしょうか?


竹内:そうですね。小学生の頃から絵画教室に通っていました。好きだったんですけど、めちゃくちゃうまいというわけでもなく、授業中にノートの端っこに落書きをしているようなタイプでしたね。


 あと「ちびまる子ちゃん」世代だったので、子どもの頃から起こった出来事に対して、頭の中でキートン山田さんの声でツッコミを入れる癖があったんです。その感じをどうにかして表現できないかなと思っていたんですけど、漫画だったらできるかもしれないと気がつきました。


 例えば、子育てで大変なことがあっても、どこか冷静な自分がいて最後にオチをつけることができる。子育てでワーッとなっている自分と、それを見ながらちょっとあざ笑っている自分が、同居しているような感じです。


ーー漫画ではお二人のお子さんは「おでこちゃん」と「まめこちゃん」と呼ばれていますが、なぜそういう名前にしたのでしょう?


竹内:おでこちゃんは3歳の息子のことなんですが、前髪がいつまでも伸びなくておでこが全開だったんですよ。それがチャームポイントだと思っていて「おでこちゃん」にしました。1歳の娘のまめこちゃんは、まだ生まれたばかりだったこともあって、顔がまん丸でかわいいなと思ったからでした。


ーーそれぞれどういうお子さんでしょう?


竹内:2人とも全然違う性格ですね。おでこちゃんは生まれたときから活発でした。


 歩き始めたのも6ヶ月ぐらいで、すごく早かったんですね。一方、まめこちゃんはどちらかというと、おとなしいタイプ。歩き出すのもおでこちゃんと比べると遅くて、10ヶ月ぐらいからでした。


 あと、まめこちゃんはすごく頑固なんです。離乳食も「私は食べない」と決めたら、絶対に食べてくれなくて。子どもはバナナが好きなので、バナナの後ろにおかゆなどを隠して食べさせるんです。おでこちゃんの場合は、そのまま食べてくれたので、「よしよし、騙せてるぞ」と思っていました。


 でもまめこちゃんはものすごく鋭くて、おかゆを隠していることにすぐ気がついてしまって。「やだ」とスプーンをくわえなかったりするんです。2人とも成長するにつれて、全然違う一面が出てきて面白いです。


ーー竹内さんは本書内で赤ちゃんのことを「赤さん」と呼んでいますが、なぜでしょうか?


竹内:初めての子どもだったので、自分が産んだ子ながらすごく尊いものだと感じたんです。神様みたいでした。本来、親がいろいろ教えてあげる存在だと思うんですけど。王様みたいな存在で、泣いたらすぐに駆けつけて「はい、どうしましたか?」という感じだったんです。


 自分の人生に突然舞い込んできた、お客様のようだった。だからさんづけで呼んでいたんですけど、今はもうちゃんづけで、たまに怒ったときにだけ呼び捨てにするような感じですね。


◼️忙殺されたテレ朝時代と子育て期間のギャップ

ーー子育てをされていて特に大変なのはどういうときでしょうか?


竹内:たくさんありますね。例えば、おでこちゃんは積み木やブロックで遊ぶのが好きなんですけど、まめこちゃんはそれをバンと倒してしまう。そういうことがいつも起こるんです。私が少しでもその場を離れようものなら、すぐにどっちかが泣き出してしまいます。


 私はコーヒーが好きなんですけど、もうコーヒーを入れる余裕もなくて。ひたすらその場にいて、平和のために見守ることがまだ必要な時期ですね。もうちょっとしたら二人だけで遊んでくれるという話も聞くので、少しは楽になるかなと期待しています。


ーー本書タイトルには「なんとかなるさ」という言葉が入ってますが、やはりそういうマインドが大事だとお考えですか?


竹内:そうですね。私の生き方自体が「なんとかなるさ」という感じだったんです。どうなるかわからなくても、とりあえずやってみようと思うんですよね。


 例えば、結婚したい素敵な人が現れたという時に、仕事を辞めて静岡に移住することをすぐに決めました。その後のことはあまり考えない。とりあえず行ってみたら「なんとかなるさ」と思うんです。


 育児に関しても、その場ではすごく悩むこともありますが、結局は「なんとかなるさ」というマインドが大事だと思っていて。そのように楽しめればいいかなと感じています。


ーー本書内のエピソードによると、子育てをしているときにご自身は何もしていないように感じたことがあるとのことでした。そこでは先輩ママからのアドバイスが心に響いたそうですね。


竹内: 今になると「当時はそういうことで悩んでいたな」と懐かしく思えます。初めての子供が生まれて、仕事はあまりしていなかったので、ずっと一緒に過ごしていました。生まれたての赤ちゃんって寝ている時間が長いので、親はそこまで忙しくないはずなんですよね。それでも新米ママなので、うまく寝かしつけられなかったりして、ひたすら抱っこして過ごしていました。その時間は手が塞がっているので、何もできないんですよね。それで一日が終わってしまって、「今日一日なにもしていない!」と思ってズドーンときたりしていました。


ーーテレビ局時代のお忙しい生活とのギャップもあったのでしょうか?


竹内:そうですね。日々何かを残したい、何かを達成したいという思いが強いタイプなんです。だからこんな感じでいいんだろうかと。それは自分の人生で初めて感じたことでした。


 でもそれを先輩ママさんに相談すると「自分にとっては無意味に感じられる時間も、赤ちゃんのためになってるんだよ」というアドバイスをもらいました。自分では何もしていないと感じていた時間が、ちゃんと意味のある時間だと肯定された気がしました。それですごく気が楽になったんです。


 子育てというのは、残るものが見えにくい時間だと思うんです。でもそう誰かに言ってもらったのはすごく大きかったです。確かに今振り返ると、抱っこしてあげて、赤ちゃんが安心した時間をゆったり過ごせていたのは、その子のためになっていたなと思います。


 ただ、2人目のまめこちゃんの時は、穏やかな性格だったこともあって、ずっと寝てくれていて、あまり抱っこしなくてもよくなったんです。だからちょっと違いましたね。「よし寝てるし、漫画を描こう!」ということも多かったです。


ーー子育ての大変な日々の中で、幸せに感じるのはどういう瞬間ですか。


竹内:子どもといる時間は基本的に大変ではあります。私は子どもと遊ぶよりも、自分の仕事をしていたいタイプなんです。それでも子どもと一緒に過ごす時間は大事だと思って、一緒にトランプをしたり、線路を作ったりしている。何とか耐えながらその時間を過ごしていて。


 でも一日に何度か必ず「一緒に過ごしてよかったな」と思う瞬間があるんです。最近だと私が好きな瞬間は、息子と娘が顔を見合わせながら笑っている時ですね。1歳の娘もお兄ちゃんというのがわかってきている。お兄ちゃんも妹という意識が芽生えている。それで2人で笑っていたりすると、めちゃくちゃ嬉しくなりますね。そういう風に「なんかかわいいな」と思ったり、「面白いことを言うな」と笑っちゃったりする瞬間がある。それはすごく幸せだなと思います。子育ては大変なことと幸せなことが混ざっていますね。



ーー最後に読者に一言メッセージをもらえませんか?


竹内:私自身、子育てをしていて、漫画エッセイを見て励まされることがよくあります。この漫画を読みながら、友達と話しているような感じで共感してもらえたり、「こんなことする人がいるんだ(笑)」とふっと笑ってもらえたら、嬉しく思います。


■書籍情報

タイトル:「なんとかなるさ!ヨシエのとほほ、くすくす日和」
著:竹内由恵
出版社:祥伝社
判型:四六判ソフトカバー、総ページ数176想定、本文1色
金額:1,500円(税込1,650円)



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