朝ドラ「おむすび」ギャル文化指導担当が語る今の日本に必要なギャルパワー 平成のカリスマRumi(ルミリンゴ)インタビュー

1

2024年10月08日 10:34  モデルプレス

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

モデルプレス

Rumi(提供写真)
【モデルプレス=2024/10/08】女優の橋本環奈が主演を務める連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合・毎週月〜土あさ8時〜ほか)にて、ギャル文化のアイデア提供や指導を担当するRumi(ルミリンゴ)に、モデルプレスがインタビュー。オファーを受けた時の心境や実際にキャストに指導していること、ギャル文化への熱い想いを語ってくれた。【モデルプレスインタビュー】

【写真】「おむすび」監修の元カリスマギャル、橋本環奈らキャライメージ描いた直筆イラスト

◆橋本環奈主演朝ドラ「おむすび」

朝ドラ第111作目となる本作は、根本ノンジ氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。平成時代の福岡、神戸、大阪を舞台に、平成元年生まれの主人公・米田結が栄養士となり、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。2004年、姉・歩(仲里依紗)が結成した「博多ギャル連合」(略してハギャレン)と出会った結は、最初は翻弄されっぱなしだったものの次第に魅力に惹かれていくこととなる。

Rumiはギャル雑誌「egg」別冊「manba」の巻頭ページ企画で読者モデルとしてデビューし、ガングロ肌×メッシュヘアのヤマンバブームを牽引。「avex」専属のパラパラダンサーも務め、イベントゲストとして全国を飛び回った。2023年にはフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」(毎週水曜21時〜)の「ギャル解明スペシャル」回にゲスト評論家として登場し、その後も数々のテレビ番組に出演。現在は、コギャルをはじめとする生徒たちにパラパラを教える「パラパラ学校」をダンススタジオにて開講するなど、ギャル文化を広める活動を行っている。

◆Rumi(ルミリンゴ)、ギャル指導のオファー前に3時間インタビュー受けていた

― 9月30日スタートの朝ドラ「おむすび」にて、ギャルことば・パラパラなどギャル文化の指導をされていますが、オファーを受けた時の心境を教えてください。

Rumi:初めてお声がけをいただけた時は、内容は知らされず「ギャルについてリサーチをしているのでインタビューしてもよろしいでしょうか?」とご連絡をいただきました。「ホンマでっか!?TV」様で、ギャル特集の時に、ギャル評論家として出演した半年後でしたので、調べてくださり、ギャルをただ知りたくてご依頼いただけたものだと思っておりました。

昨年の2023年7月に、3時間ほどカフェでインタビューに答えさせていただき、内容は何も知らされないままで「またギャルが何らかの形で注目されるのであればそれでいっか!」という気持ちだけでした。そうしましたら2ヶ月後の2023年9月に、カフェでインタビューしてくださった方から電話が。「先日はありがとうございました!!先日お会いした際になにも内容など伝えてなかったですよね!まだ当時は言ってはいけなくてすみません。今回のお電話なのですが、来年の後期10月から始まる朝ドラで、平成ギャルが出てくる話なのですが、今回Rumiさんにギャルのアイデア提供とパラパラ指導、振り付けなどを担当していただけないでしょうか?」と。

一瞬頭が真っ白になり時が止まったと思うほど本当に現実味がなかったのですが、今までのやってきたことが全て集大成になったような気持ちがして、本当に震えました…。とにかく、電話を切った後にガッツポーズしてしまうくらい本気で嬉しく、ギャルを反対されてきたお母さんに電話をかけて「本当にこんな素敵なお仕事をさせていただけるのも、ギャルを全力でやらせてもらえたおかげさまです!」と伝えました(笑)。とにかく親孝行が、一つできた事に幸福感しかなかったのを覚えています。

― お母様に連絡したのですね。指導することが決まったことで周囲からの反響は大きかったですか?

Rumi:周りの応援してくださっている方は自分のことのように喜んでくださったり、泣いて喜んでくれる友達がいたりしました。本当に皆さんが「おめでとう!!」と言ってくださって“出演したばり”な盛り上がりを周りがしてくれています(笑)。

◆Rumi(ルミリンゴ)、印象的なのは橋本環奈&ハギャレンの糸島フェス

― 橋本環奈さんをはじめとするキャストの皆さんには、具体的にどのような指導をされているか教えてください。

Rumi:指導内容は「パラパラの基礎」「うまく踊れるコツ」「番組内で使用されるオリジナル曲への振り付け」「大きなステージ用のパフォーマンス構成」「GALマインド」「プリクラの撮影の仕方」「カラオケのノリ方」「ギャルの口調」です。

― 指導された中で印象的なシーンはありますか?

Rumi:3月の寒い時期の撮影で舞台・糸島の地で「糸島フェス」が開催され、ハギャレンメンバーと環奈さん含め5人のパフォーマンスをするシーンです。撮影がスタートしてすぐにこちらの大きなシーンでしたので、出会ってすぐにパラパラの練習に取り組むことになり、本当にギャルサー(ギャルサークル)のような熱い時間を過ごせて、青春のような時間でした。皆さんがすごく頑張っている姿に何度も涙しましたし、心から自分が考えた振り付けが朝ドラで使用していただけることに感謝しかなくて、毎回うるうるしながら噛み締めてレッスンしておりました!!

― 今後特に楽しみにしてほしいポイントはありますか?

Rumi:ギャルのひたむきにまっすぐな気持ち、自分を信じている自己肯定感の高いところ、仲間想いでとにかく熱いところ。大人になると、経験が邪魔をして飛び込まなくなったり、自信を無くしたり、他人と比べてしまったりとなってきてしまいますが、このハギャレンのみんなには、今大切にすべきことを教えてもらえますし、たくさんたくさん背中を押してもらえるシーンがあると思います。

一見見た目で損をしてしまうギャルですが、本当に礼儀が正しくてまっすぐで、本当にいい子達しかいなくて!私自身がギャル時代に「意外と真面目で良い子だね」とか「意外と」ってよく言われてきたのですが(笑)、本当に前向きになれると思います。3時間のインタビューの中でも、私がお話をさせていただいたエピソードをたくさん使っていただけていて、心温まるシーンがあります!!!たくさん誤解されがちなギャルなのですが、見た目で判断するのではなく、とにかくギャルのマインドは素晴らしいですし、日本を明るくできる本当に素晴らしいドラマなので、是非是非最後まで見ていただきたいです!!!

◆Rumi(ルミリンゴ)「今の日本に必要」ギャルのパワー語る

― Rumiさんは平成のギャル文化を広める活動をされていますが、ご自身のこれまでの活動への思いをお聞かせください。また今後はさらにどのような活動をしていきたいと考えていますか?

Rumi:「パラパラ」というものは、日本のカルチャーとして世界のギャルも踊ってくださっているので、私は誇りを持って活動をしてきました。コロナ禍で、ステイホームがあり、お家で何か新しいことをチャレンジすることが流行った頃「パラパラに相性がいいかも!」とダンス動画をよく若者が載せているTikTokをやってみようと投稿を始めました。

「まだやってんの?(笑)」「過去の余韻に浸りすぎじゃ無い?」など、時には心無いアンチコメントもきました。「それでも自分は自分!!!」と負けずに“自分らしさ”を大切に、投稿を続けていたら「ノンストップ」(フジテレビ)さんに注目していただき、“第5次ブーム”の火付け役として、生放送にてスタジオの設楽さんたちへパラパラを教えに行かせていただいたり、Snow Manさんの番組「それSnow Manにやらせてください!」(TBS)でもSnowManの向井康二さん・宮舘涼太さんへのパラパラ指導に加え一緒に踊らせていただいたり、「ホンマでっか!?TV」さんでギャル評論家として出演させていただいたり、パラパラ学校で講師をさせていただいたりと、ありがたいことに本当に色々な番組やゲスト、様々なご依頼をいただけるようになりました!!

今は小学生ギャルの子供たちがたくさん私の学校に通ってくださっていて、パラパラはもちろんのこと、しっかりとマナーや、メリハリ、礼儀などしっかりと教えさせていただいています。見た目で損をしがちなギャルだからこそ、彼女たちには中身が最強でいて欲しいので!私も、ムスビン(橋本演じる米田結)と同い年である16歳の娘がいるので、朝ドラ「おむすび」を通してギャルの暖かさや人として大切な事を掴んでくれたら嬉しいなと思っています。

2023年の自殺率が過去ワースト1位だった日本。ギャルの自己肯定感が高いところ、自分を愛するところは、本当に今の日本に必要だと思っています。みんなが自分を愛して、自分が大好きになれたら、人を悪く言うこともアンチする人もいなくなります。「親からいただいた命を、愛せる日本になる!!」ギャルはそんなパワーを持っていると思っています。コギャルたちの未来もですし、今いる未来を担う若者が、最高な人生を送れるように何かお手伝いができると良いなと思っています!!!

― ありがとうございました!

◆Rumi(ルミリンゴ)が明かした裏話

Rumiは「準備台本のセリフだけを読んで『ハギャレンメンバーがこんな感じのギャルが想像できます!』と私がイメージしイラストに起こしました」と各キャラクターのビジュアル、性格、口癖に至るまで自ら描いて見せたという。「皆さんがギャルを想像しやすいように作らせていただき、それをすごく参考にしてくださって。1人ひとりに口癖も書いているのですが、それも脚本家のノンジさんが、そのまま口癖を設定してくださって、本当に嬉しかったです!!スズリン(田中鈴音/岡本夏美)の『寝坊したぁ〜』と言いながら遅れてくるところ、4話のゲーセン前のシーンにて。タマッチ(佐藤珠子/谷藤海咲)の『筋通ってなくね?』は2話の冒頭にて。ルーリー(真島瑠梨/みりちゃむ)の『あげ〜』は毎回のように。このような形で自分の空想で描いたキャラクターを柔軟に使ってくださるノンジさん本当に素敵な方です!!!」と実際の役にも忠実に反映されていることを喜んでいた。(modelpress編集部)

◆Rumi(ルミリンゴ)プロフィール

Rumiは1987年6月16日生まれ、東京都出身。2004年4月にギャル雑誌「egg」別冊「manba」の巻頭ページ企画で読者モデルとしてデビューし、“ルミリンゴ”の愛称でガングロ肌×メッシュヘアのヤマンバブームを牽引。2008年には長女を出産し、ママタレントとしてもバラエティ、イベントにも多数出演した。現在は、パラパラを教える「パラパラ学校」を開講しているほか、スキンケアブランド「LUMILIE(ルミリエ)」の代表も務めるなど幅広く活動。10月には、デビュー20周年記念のフォトエッセイ「20年の奇跡」が発売予定となっている。

【Not Sponsored 記事】

    ニュース設定