池井戸潤氏原作のドラマ化「どうぞ好きなように」 クリエイターの自由な想像力を尊重し台本もほぼ確認せず

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2024年10月10日 06:30  ORICON NEWS

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『民王R』取材会に登場した(左から)池井戸潤氏、遠藤憲一(C)テレビ朝日
 テレビ朝日系ドラマ『民王R Inspired by 池井戸潤』(毎週火曜 後9:00)が22日にスタートする。このほど、主演・遠藤憲一と『民王』原作者・池井戸潤氏が取材に応じ、本作への思いを語った。

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 2015年7月期に金曜ナイトドラマ枠にて、遠藤&菅田将暉のW主演で放送された痛快政治エンターテインメント『民王』。『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズ、『ハヤブサ消防団』などで知られる作家・池井戸氏が2010年に発表した同名小説をドラマ化した。

 現職総理大臣とおバカな息子の心と身体が入れ替わるという前代未聞の大珍事を、時にシニカルに、時にハートフルに描いた『民王』の続編となる『民王R』だが、今回遠藤演じる主人公・武藤泰山の入れ替わり対象は【全国民】に拡大。『民王R』では毎話、泰山と誰かが“ランダム”に入れ替わってしまうという奇想天外なストーリーを届ける。

 池井戸氏は9年ぶり続編の制作に「最初『え、やるの?』と驚きました(笑)」というが「制作陣の意気込みを感じたので、多分いいドラマができるんだと思います。今回は21時台のゴールデンタイムの放送ですが、ここでどこまでけしからんドラマを作れるのか。テレ朝ドラマ制作の人たちの胆力が試されてるなと思いました」と期待する。

 今作は原作の設定をもとにインスパイアを受けたオリジナルストーリーとして制作されたが、池井戸氏は「最初に10話くらいの1本のストーリーを考えて『あとはもう自由にどうぞ!』って言ったら、1話ずつ話が展開するストーリーになっていて『これ全然ちゃうな』って(笑)。でも、それはいいと思うんです。『民王』というベースをうまく使って、クリエイターの人たちが自分のやりたいように作るっていうのはすごく重要だと思うんです」と語る。

 クリエイターの自由な想像力を尊重しているという池井戸氏は、本作の台本もほぼ確認していないそうで「原作者として『書いた通りにやれよ』と言うんじゃなくて、それぞれやりたいようにやってもらって、日本の映像文化を少しでも底上げできるような、そんなドラマになるといいなと期待しているんです。だから何も一切文句も言わないし、どうぞ好きなようにやってくださいとお任せしています」と信頼を寄せた。

 そして大ベテランの遠藤も「やっぱりこれだけ目まぐるしくいろんなことが変わっていたりすると、自分のアイデアだけじゃもうどうしようもないことがある。監督やプロデューサーだけじゃなく、各部署の人たちから助言をいただきながら、みんなの創作意欲を全部拾っていきたい。もちろん自分の意見も言いますけど、否定されたらやっぱり違うんだなと思いますし。周りの人たちの意見を宝物にしながら、総合力で今回の作品にも挑んでいます」と語った。

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