アストンマーティンF1のリザーブドライバーを務めるフェリペ・ドルゴヴィッチは、今月開催されるF1第20戦メキシコシティGPの金曜日のフリー走行1回目で、チームの2024年仕様のマシンを駆り、初走行を行うことになる。ドルゴヴィッチはフェルナンド・アロンソのマシンをドライブする予定だ。
ドルゴヴィッチのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでの走行は、年間を通じて少なくとも2回のFP1セッションで新人ドライバーを走らせるという、アストンマーティンに義務づけられた要件を部分的に満たすものとなる。2022年のFIA F2チャンピオンのドルゴヴィッチにとって、アストンマーティンのAMR24に乗るのは今回が初めてとなるが、彼はアストンマーティンのテクノロジーキャンパスでの広範なシミュレーター作業を通じて設計開発に携わっており、チームの現在のマシンを熟知している。
「AMR24を初めてドライブできることにとても興奮している。このことをずっと楽しみにしていた!」と23歳のドルゴヴィッチはコメントした。
「僕はチームのシミュレーターでこのマシンの開発に1年の大半を費やしてきたので、シミュレーターと実物の相関関係を感じることは、僕にとって貴重なことになるだろう」
「アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、僕がこれまでドライブしたことのないコースだ。長いストレートとテクニカルなコーナーが混在する難しいコースなので、FP1に向けて準備を整えるために、イベント前にシミュレーターで時間を過ごすつもりだ」
アストンマーティンF1のチーム代表マイク・クラックは次のように述べた。
「メキシコシティでのフリー走行1回目でフェリペにAMR24をドライブする最初の機会を与えることを我々は嬉しく思っている」
「フェリペは定期的にシルバーストンでシミュレーター作業を行っており、詳細で思慮深いフィードバックでこのマシンの開発に貢献している。そのため、彼にとってメキシコでコースに出ることは、やりがいのある経験となるだろう」
「セッション中、フェリペはチームの走行計画に沿って作業し、週末の残りの期間の意志決定をサポートする重要なデータを収集し、マシンのセットアップを支援する」
ドルゴヴィッチは、今年アストンマーティンF1でのリザーブドライバーおよびテストドライバーとしての任務に加え、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズにLMP2チームのベクター・スポーツから参戦している。また最近では、インディカーのマシンのテストにも参加しており、バーバー・モータースポーツ・パークでチップ・ガナッシ・レーシングと1日走行を行った。