ブライトンに所属するパラグアイ代表MFフリオ・エンシソが、飛行機内での苦い経験を振り返った。10日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。
現在20歳のエンシソは母国の名門リベルタの下部組織出身で、2019年に弱冠15歳にしてトップチームデビューを果たした。その後、2021年夏にはブライトンへ完全移籍で加入し、ここまで公式戦通算48試合の出場で4ゴール6アシストをマーク。昨シーズンからは「10番」を背負い、日本代表FW三笘薫らと共にチームの攻撃を牽引している。
2021年6月からはパラグアイ代表としても活躍しているエンシソだが、イングランドから南米に移動する飛行機内で思わぬアクシデントに見舞われたようだ。FIFAワールドカップ26南米予選のエクアドル戦、およびベネズエラ戦に向けたパラグアイ代表チームに合流するべく飛行機に乗り込んだ同選手だったが、フライト中に体調を崩してしまったという。エンシソは次のように当時を振り返っている。
「頭が痛くて死にそうだった。飛行機の中で気絶してしまったんだよ。力が出ず、食事も睡眠もまともに取れなかった。ある時、トイレに行こうと立ち上がったんだけど、まるで落ちていくような感覚だったよ」
エンシソを悪夢のようなフライトから救ったのは、搭乗していた男性が差し出した食料だったという。同選手は「ある男性が僕を支えて前に連れて行ってくれた。そしてコーラと味噌汁を飲ませてくれたんだよ。それが効いたんだ」と明かしている。
なお、エンシソは現地時間10日に行われたエクアドル戦に前線の一角として先発出場し、67分までプレー。試合はスコアレスドローに終わっている。