SNSの上手な使い方は? 微妙な投稿って? かが屋・加賀 翔が語り、しずる・村上 純&KAƵMAにも話を聞いた

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2024年10月15日 12:10  J-WAVE NEWS

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「どうしてSNSの使い方がビミョーな人が多いのか?」をテーマに、かが屋・加賀 翔がトークを展開。お笑いコンビ・しずるの村上 純とKAƵMAが自身のSNSについて語るインタビューもお届けした。

このテーマでトークを繰り広げたのは、J-WAVEの番組『GURU GURU!』(月曜ナビゲーター:かが屋・加賀 翔)。この番組は、世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想でグルグル考えていく“逆転ラジオ”だ。ここでは10月7日(月)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

自意識過剰で1投稿に2時間かけていた

今回のテーマは「どうしてSNSの使い方がビミョーな人、多いんですか?」。このテーマをもとに世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想でグルグル考えていく。

番組では街頭インタビューを実施し、リスナーの回答を紹介した。

Q:SNSの微妙な使い方は?

「公の場では言葉が大事なのかなって思います」
「ストーリーの画像にポエムみたいな感じで『こんな私でも家族を大切に』ってちょっと変だなって思います」
「ダイエット系で絶対に拾い画像だろうなってビフォア・アフターの投稿を見ると嘘だろうなと思って飛ばしちゃいます」
「カップルのイチャイチャみたいな投稿はすごいなって思います」
「病みアピールしているストーリーでグチとか見ると一気に冷めますね」

SNSをやっていない人のほうが少ないのではと思うくらい広く使われている昨今。しかし、「この人のSNSの使い方って……」という嫌なギャップが生まれることもしばしば。果たしてどんな距離感でSNSをやっていくのがベストなのか。

加賀:僕なんかはうるさいくらい、ミュートにしたほうがいいくらい写真を載せるので、自分でもびっくりなんですよ。でも、最初にツイッター(現・X)を始めたときは140文字書くのに人からどう見られるか、売れていない芸人のつぶやきってどうなんだみたいな自意識が過剰すぎて、140文字書くのに2時間くらいかけていました。

自身の言葉遣いや改行、記号の使い方などが気になり、アカウントごと消去してしまったという加賀。「これ以上SNSに触れている時間がもったいない」との思いで消したとのことだが、とある番組の企画でInstagramアカウントを作らなければならなくなったそうだ。

加賀:嫌だったんですけど、番組に(やれと)言われている口実があるから写真を載せ始めたらカメラの熱が高まって、そのおかげで今ではそれを見た小学館の方から声がかかって、写真集を出すまでに至った。僕のケースは参考にはならないですけど、僕は(SNSを)やっていてよかったなって思うんです。

一方、SNSの使い方が下手だなと思う人もいるようで……。

加賀:オンリー2の奥村うどんさんという事務所の先輩がいるんですけど、その人は表アカウント(芸人アカウント)と裏アカウント(グチなどを書く用のアカウント)を持っているんです。その裏アカウントで、バレたらいけないようなバイト先や先輩のグチを言っていて……。あるとき表アカウントと裏アカウントを切り替えるのを忘れたどころじゃなくて、ごっちゃになってしまったようなんです。表アカウントでグチを書いて、裏アカウントで事務所ライブの告知を始めたんですが、事務所のマネージャーにバレて怒られていました。そういう人たちもいたから、僕らは使い方に敏感なんですよね。

尋常じゃないくらいポストをする理由は?

番組は、事前に気になるSNSのアカウントの運用者に独占インタビューを実施。1人目はお笑いコンビ、しずるの村上 純だ。しずるも参加する7人組演劇ユニット・メトロンズの第7回公演「店出す」は、10月17日(木)から27日(日)まで東京・赤坂RED/THEATHERでの開催を控えている。

まずは加賀が選定理由を紹介する。

加賀:なぜ気になるかと言うと、過去村上さんはポストの数が異常に多い。ライブの告知が多い。たまに微妙なことをつぶやくなど、SNS運用についてたくさんの方から疑問視をされていた人なんです。過去にはチョコレートプラネットの松尾(駿)さんが「純さんからSNSを取り上げたほうがいい」と言っていたり、相席スタートの山添(寛)さんが中心となって「しずる村上にツイッターをやめさせるライブ」を開催したり、微妙という意見が多々見られているそうです。僕もそう思います(笑)。村上さんのSNSはうるさいなっていう印象はあるので。

その真相はいかに。番組ADが村上にSNSについての思いを訊いた。

番組AD:「しずる」「村上」「SNS」と検索するといろんな芸人が否定的なコメントをしていますよね。

村上:一言で言うとほっといてほしいです(笑)。ただ、それを言われるっていうことは目に余るっていうことで、それを右から左に受け流してはいないです。チョコプラの松尾さんが、そういうユーザーさんや視聴者の方々の気持ちを代弁しているんだろうなっていう頭は一応あります。そのうえで、ほっといてくれないかっていう感じです(笑)。

番組AD:自身のつぶやきについて過去、先輩に指摘されてハッとしたことは?

村上:博多大吉さんに「お前のツイートは芸人と思えない。成功した社長が吐く余裕のある幸せなツイートを君がして何になるんだ。君はそういう人間なの?」みたいな(笑)。別に否定とかじゃないですよ。そういう風に見て取れるって言われたことがあって。確かにそういう風に見ると、(SNSが)芸人にとって得か得じゃないかっていうと、おそらく得ではないんです。言われてハッとして、「そうなんだ」と思ったことがありましたけど「君が仕事が終わってベランダでハイボールを飲んでることを僕は知りたくはないんだよ」みたいな(笑)。そういうのは覚えています。

続いて「私生活や告知のポストについての比重は気にするか?」との質問に、村上は「比重は決めてはない」と答えた。

村上:とにかく正直に素直にそのタイミングでの自分の本音を私生活のことを話したら、それがちょうど今やっている舞台のあったこととか、それに付随して告知がついてくるのが理想的なかたちかなって。

番組AD:だからポストの数が尋常じゃないくらい多いのでしょうか。

村上:確かに僕のポスト数は尋常じゃないですね。今は減りましたけど、それでも多いと思います。それは自分の性質だと思います。自己顕示欲、承認欲求がその数字に出ているという(笑)。それは呼吸みたいなもので、自分の呼吸のペースが決まって、こういう風にやってきたからもう止まれないんですよ(笑)。止まったときに違うやり方をやる自分が怖かったりとか、どうしていいかわからないから、人を傷つけない限りは好きなことをやりたいですね。後輩には「純さんのつぶやきの感じと、しずるさんのネタの雰囲気とか、相方のKAƵMAさんがいるのにそこのブランディングとか自己プロデュースがぼやぼやして変な風に見えるならやめたほうがいいんじゃないですか」と言われるけど、それはわからないわって。

村上の言葉を聞いた加賀は「日本語わからなかったらロックスターのインタビューなのかなって錯覚するほどのカッコよさだった」と笑う。

加賀:しゃべり方とトーンがめちゃくちゃカッコいいんで、まさか自己顕示欲が溢れて止まらない、どうしようって言っている内容とは思えないですよね。あんなに客観視できていそうなのにブランディングが違うって言われているんですかわからないですね(笑)。

電車で携帯を見るよりも…

番組後半では、しずる 村上の相方、KAƵMAにも番組ADがインタビューを実施。加賀は「KAƵMAさんってSNSめちゃくちゃうまい」と絶賛しつつ「キャラがわかるし、ヤバいことを言うヤンキーみたいな、けんかっ早いキャラクターみたいな素晴らしいSNSをやられていると思うので、どういう風に考えているのか聞いてみたいなと思っていた」と語った。

番組AD:(SNSの運用について)自身がけんかが強いキャラとしてやられているのか、KAƵMAさんではなく架空の人物を用意して、その人がつぶやいている感じでやられているのか。

KAƵMA:キャラですね。こういう風にSNSをやるつもりはなかったんですけど、しずる、ライス、サルゴリラの芸人3組で演劇ユニット「メトロンズ」をやっていて、それの告知をするためにみんなで一斉にやらなきゃいけないってことでやっています。今やっているのでしなきゃいけないっていうくらいでやっているので、やりたくないんですかね、そういう意味では。

番組AD:実際、SNSについてどのように思っていますか?

KAƵMA:1日1回つぶやいたほうがいいっていうアドバイスをくれるやつがいまして。つぶやかなきゃいけないんですけど、どうしてもSNSが苦手で、できるだけ自分のことを知ってもらわずに死にたいと思っているんです。なので普段、プライベートのことをつぶやきたいとは思わないというか。「これ食べた」というのはつぶやけないですね。恥ずかしいというか。でもそれは僕が思っているってだけで、やられている方はやったらいいと思うしって感じです。

番組AD:普段SNSの使い方がいいなと思った方はいらっしゃいますか?

KAƵMA:いないですね。言い方がアレですけれど、正直、僕はSNSはなくてもいいものだと思っているんです。僕も含め、人間って汚い生きものだと思っているので、その汚い生きものに普段思っていることをつぶやけるツールを渡すって、当然こういうことになるんだろうなと思うところはあるので、みんな嘘をついて暮らせばいいのに、っていう。なんで本当のことを言うんだろう。本当のことを言うからSNSで揉めるのに……って。

一方で、KAƵMA は「SNSで助かっている方もいる」とも話す。

KAƵMA:この世の中には生きづらい人もいると思うのですよ。その人は「自分と同じ思いをしている人がいるんだ」と思うことで、生きることに繋がると思うので、その方にとってはいいと思うんです。でも、やっぱりそれを機械がうまく選んでその人に送ってくれるわけではないので、要は悪い発言とかも入ってくる(伝わってしまう)と思うので難しいなと思いますね。

番組AD:最後にSNSの上手な使い方を教えてください。

KAƵMA:個人的に他人がどう思っているというよりも、もっと自分と向き合ったほうがいいと思います。SNSを見ずに、例えば木とか空とか見たときに、自分がどう思うかをもっと大事にしたほうがいいと思いますね。電車に乗っているときにみんな携帯を見ているじゃないですか。それよりも今、座席に移動しているときに自分は何を思っているのかをもっと考えたほうがいいかもしれないですね。そうじゃないと死ぬときに後悔するんじゃないかなって。

加賀:めっちゃいいこと言ってる。素晴らしかった。木とか空とか見たときに自分がどう思うかって。携帯を見ている姿を、KAƵMAさんは頬杖をつきながら見ている。「もっと空を見ろ」ってって思いながら。僕、KAƵMAさんが携帯を触っているのを見たことがないかも。KAƵMAの瞬間を見せていない。素晴らしいですね。

SNSの上手い使い方とは?

番組では、リスナーから届いた「SNSの上手な使い方、微妙な使い方」を紹介した。

リスナー:SNSの使い方が微妙な人は、ストーリーで自分が読んだ本の感想をつづる一般人です。「感動したから読んでほしい」ならわかるのですが、やけに辛口な評価を載せているので何だかイラッとします。ミュートしていいでしょうか。

加賀:僕は作品の辛口なことを言うのが面倒くさいので、即ミュートしてしまいますね(笑)。できればいいことの共有のほうがうれしいですよね。

リスナー:僕がSNSの使い方がうまい芸人と言えば、コロコロチキチキペッパーズのナダルさんだと思います。彼は必ず文末に「ナダル」と付けているので、アカウントが乗っ取られたときも「これは本人の投稿じゃない」と気づくことができました。

加賀:すご! (署名をつけるのは)普通は複数人で運営しているアカウントのときだけじゃない?(笑) ナダルさんと一発でわかりますね。乗っ取られてないだろうみたいな問答もありますからね。

リスナー:SNSがうまい人はワードセンスが光る人です。少ない言葉ながら目に留まるポストを書ける人はカッコいいと思います。更新頻度が低いと打率が上がってなおカッコいい気がします。

加賀:そんなことを言っているからつぶやけなくなるんですよ。ダメダメ。だから僕は四角(写真)一択にして、目で楽しむ方向に。だから僕のSNSをよく見たら1個も文章を頑張ってないですからね。文章がカッコいいとかありますけど、それでがんじがらめになっちゃったりもするし、スベったときに恥ずかしいので気をつけてもらってね(笑)。いろんなSNSの使い方を紹介してきましたけど、KAƵMAさんみたいに、あんなにSNSがうまい人が実はやりたくないんだなっていう、それくらいのテンションでやる方がいいかもしれませんね。



しずるの最新情報は、吉本興業の公式サイトまで。

J-WAVE『GURUGURU』は、毎週月曜〜木曜の22時-24時にオンエア。

番組情報

GURU GURU!


月・火・水・木曜
22:00-24:00




加賀 翔



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