葵わかな、主演舞台で初の男役「男性らしさを出すのは難しい」 正反対の男女を一人二役

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2024年10月15日 18:02  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「セツアンの善人」プレスコールでステージに立った葵わかな

俳優の葵わかな(26)が15日、都内で主演舞台「セツアンの善人」(16日から11月4日、世田谷パブリックシアターなど)初日前会見に出席した。


「セツアン−」は1943年にスイスで初演され、今なお、世界で上演される寓意(ぐうい)劇。日本では99年、01年に松たか子主演で上演された。葵は、貧民窟に暮らす心優しき女性シェン・テと、ビジネスに徹する青年シュイ・タという正反対の人物を演じ分ける。


葵は作品について「すごく挑戦的な物がつまった作品になっている」と表現。「お客さまに見てもらってどんなリアクション、感想を頂けるのか楽しみです」と開幕を心待ちにした。


今作では、性別の違う人物を一人二役で演じるという難解な役に挑戦。演じ分けは「全部大変ですね」と骨を折る物だった。男性役を演じるのは今回が初。「女性と男性の歩き方、姿勢1つとっても体の構造が違うので自分の身長と体格でどう表していくのか。声色だったり、男性らしさを出すのは難しいなと感じます」と苦心。役を追求し「座ったときに自然と足が開くようになった」と日常にも落とし込みながら試行錯誤を重ねた。「そこにキャラクターの違いが出ることがこの作品を面白くすると思う。公演中も考えていきたいなと思っています」と語った。


劇中では歌唱も披露する。過去、ミュージカル作品にも出演するなど歌唱力には定評があるが「(歌は)シーンを強調する役割。これも今までやって来た歌とは違うものでした。ようやくけいこ場の最後の方になってこれかなっていうのが見つかってきた。演じ分けも、歌い分けも難しいなと思いました」と挑戦の日々だったと振り返った。作品について「80年前に書かれた作品ですが現代の社会、日本で生活している皆さんにも届く作品になっていると思います。80年前から変わらず流れ続けている問いや疑問がふんだんに詰め込まれています。より皆さまのそばにお届けできるように頑張りたいなと思います」と呼びかけた。


失業中のパイロット、ヤン・スンを演じる木村達成(30)と台本と演出を手がけた白井晃氏も登壇。

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