ホステスの敵はホステス。水商売の世界で“足の引っ張り合い”は日常茶飯事

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2024年10月16日 16:31  日刊SPA!

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今もデブだけどもっと太っていた頃の私(みずえちゃん)
 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。最近はABEMAのオリジナルバラエティ番組「愛のハイエナ」で、山本裕典さんがホストになったらいくら稼げるのか検証する企画が大好きです。私にとってはスポコン的エンタメです。女の園はもうちょっとジットリしていますよ。
 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

◆藤田ニコルさんに対する指摘「妊娠した?」で思い出した“女の足の引っ張り合い”
 
 タレントでファッションモデルの藤田ニコルさんがX(旧Twitter)に、ご自身の体型に関する指摘に対して「ふわっとしたお洋服着てるだけでまた言われる…。妊娠していません…。あんまり言ってほしくないです…。これで言うのは最後にします。」と投稿し、話題になりました。

 藤田さんは昨年、俳優の稲葉友さんと結婚されていますが、一部のファンが体型の変化=妊娠と早とちりしたようです。おめでたいことなのでお祝いしたい!という気持ちからの行動なのかもしれませんが、妊娠や出産などデリケートな話題を口にするときはもう少し慎重になった方が良いでしょう。

 私も1度、太りすぎて妊娠を憶測されたことがあります。ただのデブなのに……。というよりは「足を引っ張ってやろう」という明確な意図をもってつまらない噂話を流布されました。同じお店に勤めていた女の子に。

 今回は北新地のクラブに勤めていた頃の、「後輩ホステスに妊娠デマを言いふらされた」お話をしてみたいと思います。女同士の泥仕合(どろじあい)は醜いもんです。

◆結婚することがいち早くバレる

 私は2016年の10月に結婚することが決まっていたので、その1年ほど前に、結婚し、退職する旨をお店のオーナーママや同僚たちに話していました。結局すぐに離婚しますが、そのお話はまた別の機会に。

 お客様の中には「ボクと結婚を前提に……」と、生真面目な独身男性も数名いらしたので、当然ですが、入籍することはナイショです。黙ってしれっといなくなる予定でした。結局すぐに帰ってくるのですが、そのお話もまた別の機会に。

 ところが、ある日出勤すると「みずえちゃん結婚するんだって?本当に!?」と、お客様が驚いていらっしゃいます。私も驚きました。前述の通り、お客様に話すつもりは無かったし、人知れずちゃっかり幸せになってやる予定だったからです。

 しかも「赤ちゃんがデキたんだって!?お酒は飲んで大丈夫なの?」と、彼は目を丸くしています。

◆デキちゃった結婚を疑われる
 
「そんなワケないでしょ。何言ってんの」と、ごまかしていつも以上に豪快にお酒も飲んで見せ、なんとかその場をしのぎました。実際に妊娠なんてしていませんでしたし。でもどこから漏れた?それだけが気になってしまいます。

 とうとう我慢できなくなって「誰から聞いたの?」と、彼に問いただすと「Yちゃんから聞いた」とのこと。Yちゃんとは、私より半年あとに入店した、3歳ほど年下の後輩です。それも「お客さんと寝まくって、誰の子どもかわからないらしい」という内容のデマでした。あのブスやりやがったな、と思いました。

 彼女に嫌がらせやイジワルをした覚えはありません。むしろ彼女のヘルプ(サポート役)として席に着く際は積極的にボトルを減らしたり、シャンパンもガンガン飲んで、脇役に徹していました。

 確かに私の方がほんの少し可愛くて、成績も良かったかもしれないけれど、ちょっと太ったくらいで「お客さんと寝まくって、誰の子どもかわからないらしい」呼ばわりされるような覚えはありません。

◆人を呪わば穴二つ

 後ろ暗いところがあるのはむしろアンタの方じゃん、と思いました。彼女がお客様の慰安旅行に同行して、あんなことやこんなことをしているのを、私はお客様から聞いていましたから。まあ、男って寝てないのにカッコつけて「あいつと寝た」って言いふらす生き物でもあるので、真相は不明です。

 とはいえ、つつけばホコリの出る身なのはお互い様。私が「Yちゃんだって〇先生たちと寝まくってんじゃん」と触れてまわらないとも限りません。

◆同じ土俵にあがってはいけない
 
 終業後、私は1番お世話になっているママにお願いしてお時間をいただき、彼女に一部始終をお話し、相談しました。何がYちゃんへの報復として相応しいか、彼女に尋ねるつもりでした。しかし彼女から返ってきたのは、想定外の言葉でした。

「ほっときなさい。みんな生きるのに一生懸命なだけ」

 彼女は私にそう言いました。

 続けて「そんなくだらない人間と同じ土俵にあがりたい?あなたには彼女と同じレベルになって欲しくない」ともおっしゃいました。

 当時、子どもだった私は「そんなこと言われても……」とプリプリプンプンしていましたし、納得できていませんでした。でも、オトナになってつくづく「ママは正しかった」と実感しています。

 だって、ブスと同じ土俵にあがるなんてまっぴらごめんですよ。そんなことをしても「ダレがダレと寝た」の応酬の繰り返しになるだけで、全くの無益です。そんなことをしたら、私が私のことを愛せなくなっちゃいます。私が北新地で過ごしたかけがえのない青春の日々が汚されてしまいます。そんなのは絶対に嫌です。

 結局その後も「結婚するの?妊娠したの?」と100回くらい聞かれたし、そのつど「そんなワケないでしょ。何言ってんの」とごまかして過ごしました。Yちゃんとはその後疎遠になったので、今はどうしているのか知りません。もちろん許してはいません(真顔)。ブスってちゃんと心根もブスなんですよね。だから大嫌いです。

◆隣にいる女性が奥さんとは限らない
 
 今回は「後輩ホステスに妊娠デマを言いふらされた」お話をしてみました。

 話は変わりますが、男女のペアで登場しただけで、そのうちの女性をさして「奥さんですか?」って言える人もガサツすぎて凄いなって思います。イマドキ、女だからって妻ってことはなく、愛人だったりレンタル彼女だったり銀座のホステスだったりすることなんてザラですよ。

「あ、違うんです……こちらは弊社のエンジニアの〇〇です」「ああ、なーんだ」となればいいですが、奥さんでも友人でもエンジニアの〇〇さんでも無くて変な空気になった場合のリカバリーまで用意してから「奥さんですか?」って聞いて欲しいですよね。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

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  • 女性政治家の敵は女性政治家だってのは聞いた事があるぜ。
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