【コラム】子どもたちの言葉で充実の秋/大角怜司

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2024年10月17日 07:00  日刊スポーツ

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「出前授業」の講師をつとめた新潟テレビ21の高橋泉アナウンサー(右)と大角(魚沼市立宇賀地小学校)

<UX大角怜司アナウンサー:れいじフルスイング>



酷暑も終わり、私は「食欲の秋」にのみ込まれています。体重は3キロ増。きっと筋肉が増えたのだと思うことにしています。


そして、仕事では「癒やしの秋」を過ごしています。9月下旬に長岡市立西中学校の1年生、今月は魚沼市立宇賀地小学校の6年生のもとを訪れ、「出前授業」をしてきました。


小学校での授業で特に盛り上がるのが、クイズの時間です。スタジオで使用するカメラはいくらするでしょうか? と質問すると、「1500万円!」などと声をあげてくれます。正解は5000万円。その瞬間の子供たちのびっくりした表情や声がかわいいんです。


一方、中学生への授業ではアナウンサーを体験してもらう時間が一番熱気が高まります。私たちが日々取り組んでいる発声練習の1つ「外郎売(ういろううり)」の音読では、普段は発することがないであろう難しい言葉をスラスラと言い切る生徒もいて、驚かされます。


一生懸命に頑張る姿や笑顔を見られたときはすごく癒やされます。それと同時に「懐かしい」という気持ちにもなるんです。と、申しますのも、私、中学の社会と高校の地理・歴史の教員免許を取得しており、5年前のこの時期の教育実習では、母校である柏崎市の中学校で3週間、お世話になりました。42・195キロを歩く学年行事や合唱祭などイベントが盛りだくさん。日々成長していく生徒たちの姿にいつも感動していました。最終日のホームルームでは号泣してしまうほど濃密な時間を過ごしました。


あの教育実習を思い出すと、頑張っている姿を見せなくては! と気合が入るのです。出前授業の後に、子供たちが感想文を送ってくれました。その中に、「とても楽しい授業でした!」「私もテレビ局やアナウンサーを目指してみようと思います」などの感想や将来への希望を見つけた時は、うれしかったなあ。


生徒たちからもらったエネルギーを力に、おいしいものをいっぱい食べつつ、この秋も全力で駆け抜けていきます!(新潟テレビ21アナウンサー)

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