磯村勇人、1年かけて役作りした福山翔大を賞賛「いい意味で“役者馬鹿”」

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2024年10月17日 11:18  ORICON NEWS

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映画『若き見知らぬ者たち』の上映前舞台あいさつに登場した磯村勇斗
 俳優の磯村勇人が14日、大阪市内で開かれた映画『若き見知らぬ者たち』の上映前舞台あいさつに登場し、共演した福山翔大の役者としての姿を賞賛した。

【写真】クラシックなダブルのジャケットで登場した磯村勇斗

 同作では、亡くなった父の借金を返済しながら母の介護と仕事に追われる主人公・風間彩人を磯村が、彩人とともに借金返済と介護をしながら、父の影響で始めた総合格闘技の練習に明け暮れる弟の壮平を福山が熱演した。兄弟を演じる上で事前にやり取りがあったのか聞かれた磯村は「全く話さなかったです」と言う。「クランクイン前にご飯に行って、十分に関係性を作り上げることができていた。2人の間に流れる時間を大切にして撮影できた」と振り返った。

 一方、福山は「僕が2歳下ですが、世代のトップを走る俳優さん。いつかご一緒できたらと思っていた」とし、「兄弟役でお芝居ができるチャンスをいただいた」と共演できる喜びを語った。「焼肉に行ったんですが、1枚目の肉を焼く時にはお互い笑顔で話せるようになっていた。磯村さんが心を開いて接してくださったので、リスペクトが増しています」と話した。

 劇中で披露する総合格闘技の練習のために、撮影が始まる1年前からジムで練習を重ねたという福山は「壮平が1発1発にどんな思いを込めて戦っているのか。生きるということに立ち向かっていくのか。そういうことを育むための大切な1年間だった」と役作りを回想。それに対して、磯村が「こんな役者いないです」ときっぱり。「一つの作品に向けて1年かけて役作りができる精神がすごい。犠牲にしたものもたくさんあると思う。いい意味で役者馬鹿だと思ってる。そういう役者が近くにいるということは僕にとっても刺激になる。日本でここまでやってる役者はいない。尊敬してます」と敬意を表した。

 今作は、2020年に発表した『佐々木、イン、マイマイン』で新人賞を総なめした内山拓也監督の商業長編デビュー作。総合格闘技のタイトルマッチに挑む弟に叶わなかった人生を託し、母の介護をしながら亡き父の借金返済に追われる自らの運命を引き受け、恋人とのささやかな幸せを唯一の望みにして生きる青年。失われた人生に絶望することも、家族から逃れることもできない1人の青年が、背負ったものの重さと虚しさに飲み込まれながらも、自分の中にある最後の砦と向き合う生き様を描く。

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