「男性のカラダは綺麗で美しいもの」 THE RAMPAGE 武知海青が明かす、弾丸のように研ぎ澄まされたボディメイクの秘訣

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2024年10月17日 13:10  リアルサウンド

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 THE RAMPAGEのパフォーマー・武知海青が、ボディ・ビジュアルブック『BULLET』(幻冬舎)を9月19日に刊行した。


参考:THE RAMPAGE 岩谷翔吾、小説家デビュー作『選択』に手応え 「4年間、書き続けてきた孤独の暗闇に光が差した」


 THE RAMPAGEのメンバー16人それぞれの個性を引き出して書籍化し、12ヵ月連続で刊行する大型企画「GL-16〜THE RAMPAGE BOOKS〜」の第三弾となる本作は、武知の鍛え抜かれた筋肉美を披露したグラビアカットや、こだわりのボディメイク術を惜しげもなく明かした一冊だ。


 「最強スポーツ男子頂上決戦2022」(TBS系)では初登場にして総合1位を獲得し、2024年にはDDTプロレスリングにてプロレスラーデビューするなど、現役のダンスボーカルグループのメンバーとして前人未到の道を突き進む武知海青に、ストイックに肉体を鍛え続ける理由を聞いた。(編集部)


■ただデカいじゃなくて機能的で美しい体を目指す


ーーボディ・ビジュアルブック『BULLET』。タイトル通り、弾丸のように研ぎ澄まされた肉体を余す所なく披露してます。


武知:僕は男性のカラダは綺麗で美しいものだと思っていて、今回はそれをとことん表現ししたかったんです。筋肉がゴリっとした強さを感じさせるのもいいんですけど、ある程度の曲線美であったりとか、しなやかな美しさを混ぜ合わせたような肉体を目指して、トレーニングを組み立てました。例えば、筋肉のカットを出すためには「水抜き」をするのが基本なんですけど、僕の場合、水を抜くとちょっとリアルすぎる印象になってしまいます。今回はもう少し自然な美しさのある状態に仕上げたかったので、水抜きはせずに、時間をかけて試行錯誤しながらカラダを作っていきました。


ーーこれまでにボディメイクの大会に出場したり、テレビ番組『最強スポーツ男子頂上決戦』では総合優勝、さらに柔道やプロレスにも挑戦したりと、肉体的に過酷なチャレンジを続けていますが、カラダづくりという意味ではそれぞれ違ったトレーニングをしているんですか?


武知:それぞれの目的によって鍛える部分が違ってくるので、最初にどういうカラダに仕上げればいいかをイメージしてからトレーニングに入ってますね。柔道に挑戦するなら筋肉はもちろん、体幹であったり、上半身の引っ張る力を鍛えたいし、全体的に重心を下げるようなスタイルにしたいので、そこに特化した体作りをやっていく。『スポ男』のときは、以前の大会で優勝経験のある関口メンディーさんのボディデータが会社にあったので、それをこっそり見せてもらいながら自分のデータと照らし合わせて、何が足りなくて、何が多すぎるのかを研究しながらイメージに近づけていきました。


ーーただ鍛えるだけでなく、理想のカラダに向けた綿密なプランが重要なんですね。


武知:僕も最初はひたすら筋肉を鍛えまくっていたんですけど、ダンスのときに動きが鈍くなってしまったことがあったんです。踊っただけで骨が折れたこともありました。やっぱり筋肉をデカくするだけじゃ無理が出てくるということを学んだので、ちゃんと絞れているけど動ける肉体を基本にして、そこからその時々の目的に合わせて仕上げていくようにしています。


ーーちなみに『BULLET』のなかでは、どのあたりの筋肉が一番理想に近づきましたか?


武知:この腹筋の下部の横、脚の付け根のあたりのラインなんですけど、ここのカットが出る人ってなかなかいないみたいなんで、これはぜひ見ていただきたいパーツですね。


 僕は水泳をやってたこともあって体型が逆三角形なので、腹筋を鍛え過ぎちゃうと、腰のあたりのくびれのラインが崩れてしまうんです。そのため、いわゆる腹筋運動はやらないで、他の部位を鍛えるときに腹圧を意識してかけるようにして、自然な形で鍛えていきました。


ーーそうして仕上がったこだわりのボディラインが隅々まで堪能できる写真が満載といいますか、なかにはちょっとドキっとするようなカットも収められてますね。


武知:見せる範囲に関しては、これ以上攻めることができないぐらいまで攻めました(笑)。メンバーからは、官能的だけど、綺麗さも兼ね備えていると言ってもらえたので、男性が見ても、女性が見ても何かを感じるカラダになっているのかなと思います。


ーーここまで筋肉を鍛えると、モテそうですよね……。


武知:でも、昔はいくら鍛えてもモテなかったんですよ。僕は18歳から本格的にトレーニングを始めたんですけど、21歳くらいから、ただデカいじゃなくて機能的で美しい体を目指そうと志してました。


■レスラーの方々はみんなカッコいいし、本当に美しいスポーツ


ーー今年の2月に行われた武知さんのプロレスデビュー戦を会場で観させていただきましたけど、もう熱狂的な空間になっていて、超満員の観客が一発でプロレスラー・武知海青のファンになっていました。


武知:プロレスに関しては、僕の父親がもともと格闘技が好きなこともあって、小さい頃に一緒にテレビで観たことがあるくらいだったんです。それが 『覆面D』というドラマに出演することがきっかけで、初めて生でプロレスの試合を見に行った時に衝撃を受けてしまったんです。レスラーの方々はみんなカッコいいし、本当に美しいスポーツだなと率直に感じました。こんなにすごい試合をするために、厳しい練習を重ねているんだろうなということも伝わってくる。トレーニングというのはカラダよりも気持ちを鍛えることが基本だと思っている自分からすると、尊敬や憧れも生まれて、自分も1回リングに立ってみたいという気持ちになったんです。


ーー実際に試合をしてみて、どう感じましたか?


武知:試合中のことは、ほとんど覚えてないんです。リングの上で感じたものを、そのまま出しただけ。強くやられたら、同じ強さで僕もやり返したい。本当に無我夢中でした。このときの試合はタッグチームとして勝つことが出来たんですけれど、フィニッシュを自分で取れていないので、いつかは取りたいっていう夢が生まれました。


ーープロレス2戦目(編注・9月29日開催の『DRAMATIC INFINITY2024』。参考:THE RAMPAGE 武知海青、プロレス第2戦で示す情熱と覚悟 パフォーマーとレスラー、二刀流への挑戦)も決まりました。


武知:スケジュール的には大変ですけど、ワクワクしています。僕自身、すごいチャンスをもらっているなと思っています。しんどいからやめますということもできるんですけど、ここでチャレンジすることは今の環境にいる自分にしかできないこと。すごくありがたいことなので、やらないっていう選択肢は僕の中にはないし、やるからには極めたいっていう想いがあります。まだ先のことはわからないですけれど、タッグで組ませてもらってる上野勇希選手と、いつかシングルでやってみたいという気持ちもあります。


ーー『BULLET』では、これまでの半生における苦悩や葛藤なども赤裸々に語られていますが、自分自身の「弱さ」とも向き合っていることが印象的でした。


武知:僕は自分自身のことはずっと弱い人間だと思っていました。ただそんな自分にとって「THE RAMPAGEのメンバーである」ということが支えになっているし、その役割として「強さ」が必要とされている。THE RAMPAGEのためにも、強い自分でいないといけないと想い続けることで、今の武知海青が出来上がっているんです。それがなくなったら、自分が芸能界にいる必要もない。辞めて実家に帰って、家でダラダラとゲームばかりしてるような人間になってしまうと思います。


ーーTHE RAMPAGEのライブで激しいパフォーマンスをして、プロレスで戦って、スポ男にも出場して結果を出すアーティストなんて、他にいません。プレッシャーだったり、シンプルに大変だなと感じたことはないですか?


武知:僕がいろいろな分野にチャレンジするときにはTHE RAMPAGEを背負ってるつもりですし、そのおかげで果敢に攻めることができている。僕が外に出ていくことで、THE RAMPAGEのファンの方たちも、その分野に興味を持ってくれるかもしれない。それが数人だったとしても、そこから繋がっていて、やがて大きく広がっていけばいいなと思っています。確かにプレッシャーもありますけれど、僕が行動し続けることで、たくさんの人たちを動かしていけるかもしれないという希望が感じられるので、僕もチャレンジを続けていけるんだと思っています。


ーー「武知海青」個人としては、どんなゴールを目指してますか?


武知:いろいろな挑戦をしていく過程で蓄えた経験や知識を次の世代に伝えていきたいです。たぶん僕はプレイヤーよりも裏方というか、支える側の方が合っているという気もするんです。だから年齢を重ねて、カラダの限界を感じた時には、一歩引いた形で自分が得たものを後輩たちに分け与えるような場を作りたいなと思っています。だからこそ、いまは失敗をしたとしても、それが経験になるし、僕からすればすごいプラスになる。怖がらずにやることこそが、今は強みだと感じています。


ーー『BULLET』には、そんな武知海青の“今”が詰まってますね。


武知:ビジュアルも精神面も、ここまでさらけ出してしまっていいのかなっていうくらい攻めました。自分自身のこととか、思い悩んできたことをここまで語らせてもらったのは初めてですし、なんなら芸能界を引退するまで絶対に言わないでおこうってぐらいのところまで掘り下げました。今までの自分を知ってくださっているファンの方、それにこの本をきっかけに僕を知ってくださった方にも、武知海青はこんなカラダをしていて、こんな人間なんだということを知っていただきたいです。


(大谷弦)



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