西田敏行さん「サヨナラ寂しい」と涙声 亡くなる9日前 「劇場版 ドクターX」会見で

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2024年10月17日 14:16  日刊スポーツ

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Xポーズで写真に納まる西田敏行さん=2024年10月8日

俳優の西田敏行さんが都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。76歳だった。


西田さんは、8日に都内のテレビ朝日で行われた、米倉涼子(49)の主演映画「劇場版 ドクターX」(12月6日公開)完成報告会見に出席していた。会見では登場から終了まで椅子に座っていたが、フォトセッションでは手を振り、笑みを浮かべ、トークの中でもジョークを口にした。一方で、シリーズ終了を踏まえ、演じた役割と「これでサヨナラするのかなと思うと…ちょっと寂しい」「終わるのが嫌だ」と唇を震わせる一幕もあった。


会見では、米倉が自らの口で、12年10月期にテレビ朝日系で放送がスタートし、21年10月期まで7シリーズにわたって放送された国民的医療ドラマシリーズ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の終了を宣言したが、その前に西田さんがフライングで言ってしまう一幕もあった。米倉が「12年間、育んで育ててきた…何回も終わる、終わると言いながら続けてきた。映画で最後の『ドクターX』になります」と明言する前に、西田さんが「今後とも1つ、よろしくお願いします…と言うか、これ、もうないんだよね」と言ってしまい、共演陣は笑みを浮かべた。


西田さんは「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」で、大学病院の医局に属さず、怪しい名医紹介所に所属しながら、さまざまな病院を渡り歩く孤高のフリーランスの外科医・大門未知子と対峙(たいじ)する、東帝大学病院元院長の蛭間重勝を演じた。会見では、冒頭で「院長、蛭間でございます」とあいさつ。「私は…大門未知子はフリーの医師としてやってくるんですが、あまりにも素晴らしいオペの首尾、腕を持っているんですが、ずっと嫉妬…執刀じゃないですよ。ジェラシーを持って、ずっと演じておりました」と役どころについて語った。


23年9、10月と今年の3、4月に撮影が行われた映画の思い出を聞かれると「映画に関してですか? 映画に関しては、そんなに出番もなかったんでね。そこそこ…シーズンを通して、シーズン中に(岸部一徳(77)演じる神原)晶さんは法外なオペ料を私からふんだくっておいて、それで、おごるのはたい焼き2枚くらいしかおごってくれない。ケチだなと思って見ていました」とジョークを飛ばしていた。


部下の海老名敬院長を演じた遠藤憲一(63)から「今回は西田さんのアドリブで、自分の中に眠っていた、変なものをいっぱい出していただいて、自分自身の俳優としての何かを膨らましてもらったんで感謝しています」と感謝された。西田さんは「恐縮です」と言い、頭を下げた。


蛭間重勝役との別れを口にした際には、涙声になった。「蛭間重勝という役と、これでサヨナラするのかなと思うと…ちょっと寂しいというか…何かそういう思いになりましたね」と吐露。「割と役者をやっていていろいろな役をいただきますけど、蛭間重勝という役は、好きな役のベスト5に入るんですよね。ずっと蛭間重勝でいたいなという気持ちがあったもんですからね…何となく、終わるのが嫌だなぁ、という感じはしていました」と唇を震わせた。

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