西田敏行さん「彼らも被害者、断れない」闇営業問題で謹慎吉本芸人へ情状酌量の思い“公言”

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2024年10月17日 16:37  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

スリムクラブの真栄田賢(2011年12月撮影)

俳優西田敏行さんが17日、76歳で亡くなった。西田さんが「2代目局長」を務めたABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」に、探偵として出演する「スリムクラブ」の真栄田賢(48)は、やるせない思いをSNSにつづった。


インスタグラムには、西田さん、麒麟の田村、カンニング竹山らと一緒に写る写真をアップ。「僕がナイトスクープ復帰させてもらった時も、もう局長は引退されてたけど、一番に喜んでくれてすぐに連絡くださり、『飲むぞ!』ってお祝いしてくれて。。本当に嬉しかったです」と感謝の気持ちをつづった。


実は、この真栄田の復帰をめぐっては、人情家だった西田さんらしい背景があった。


西田さんは01年1月、上岡龍太郎さんの後を受け、番組の2代目局長に就いた。19年11月に局長を退く少し前、同年夏に番組の1500回突破記念特番の収録が行われた。


おりしも、吉本興業の闇営業問題から、真栄田は出演見合わせとなっていたが、西田さんは、その特番の取材会で、批判を覚悟の上で真栄田へエールを送っていた。


反社会的勢力との会合に出席した真栄田に「被害者でもある」「依頼があったら断れない」と、理解を示す“本音”を口にした。


西田さんは、真栄田とは「謹慎中も随分LINE(ライン)もした」と言い、その内容も明かした。


「ともかく、謹慎という今の状態をちゃんとまともに受けて、その間に、なんで自分は芸人になりたかったのか、原点を見つめて考えなさいと伝えた」


当然ながら、真栄田は西田さんの言葉に、自身の行いを猛省したという。


さらに、西田さんは、真栄田の番組復帰についても「それはもう、他の探偵も望んでいることだけど」と言及。本音で言えば、復帰させてやりたい−。本心を隠すことなく、口にした。とはいえ「こればっかりは、今度はテレビ局サイドの問題もありますし」との理解もできていた。


真栄田の行動に非は認めながらも、情状酌量の思いはぬぐえなかった西田さんは「彼らも被害者だよ。依頼があったら断れない。相手を見て、受けます、断ります、じゃ、『そんな生意気な芸人いらねえよ』って言われちゃう」。闇営業へ至った背景、流れへ思いを寄せ、どこまでも本音で取材に答えた。【村上久美子】

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