団地の2LDKほどのコンパクト平屋→ファミリー用に なんと“モノを捨てず”リノベ、アイデア続々【住人十色】

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2024年10月17日 19:59  ORICON NEWS

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19日放送『住人十色』より(C)MBS
 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 〜家の数だけある、家族のカタチ〜』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)の19日放送回では、「環境に優しい家」を目指し、モノを捨てることなくリノベーションした家が紹介される。

 舞台は東京都八王子市。住人(アルジ)は建築家夫妻のファミリーで、家は延床59平方メートル、団地の2LDKほどの広さの平屋。妻の祖母が一人暮らし用に建てたものを、昨年譲り受けた。

 コンパクトな平屋にしては広々とした玄関には、本がずらり。以前は縁側だったが、リノベで玄関兼ライブラリーに生まれ変わった。南側にあり、明るく本も読みやすい。本を読むほか、居住スペースとしても活用され、家族の食事や、来客用のスペースにもなる。

 玄関土間はモルタル仕上げ。床をはがし45センチ掘り下げたことで、座りやすく開放感たっぷりの空間に。モルタルは、祖母が使っていた植木鉢を細かく砕いて混ぜ込んだ。

 というのは、リノベのために片付けを進めるなかで、モノを捨てることの大変さを痛感。どうしても大量の廃材が出てしまうが、廃棄料も値上がりし、捨てるだけでも莫大な費用が必要。何とかゴミを捨てずに生かせないかと考え、環境にもコスト的にもやさしいリノベーションに挑んだのだった。

 新たに作った玄関ポーチは、元は立派な日本庭園だった。大きな岩と灯籠は不要になったが、処分に費用がかかるため、石は自転車置き場の舗装として地面に埋め込み、灯籠はバラして玄関ポーチの飛び石に使った。

 また、以前は暗くて閉鎖された空間だったキッチンは、壁を取り払い、窓を設けた。テーブルはリノベで不要になった梁(はり)を再利用。近くの製材所でスライスしてもらい、捨てる費用も材料費もかからず。

 ダイニングキッチンの奥のスペースには、大量の本やDVDが並ぶ壁がある。これは、大きなワンルームに改装する際、広い空間を支えるための壁や筋交いの代わりに、耐震補強として設置したもの。長さ30センチほどの小さな木材を菱形に組み上げ、その面を巨大な本棚として利用。最終的にゴミになったときのことまで考え、木材は再利用しやすいようになっている。

 ダイニングの横は夫妻のワークスペースになり、リモート会議など集中したい仕事の際も集中できる。かつて玄関だった部分に扉をつけ、この家唯一の区切られた空間となっている。

 また平屋ながら、はしごを上がった屋根裏には、子どもたちのスペース。ウレタンを吹き付ける断熱材を施して、壁や天井は白くモコモコしている。本来ならこの断熱材は板で覆うが、将来廃材を出さないため思い切ってむき出しにした。

 ゴミを出さないリノベについて、夫は「ゴミと思うのか、モノがいっぱいあると思うのかによって結構変わるなと思って。梁(はり)をテーブルに生まれ変わらせたように、何か使い方を考えるっていうのは結構面白かったなと思ってます」と振り返る。

 子どもたちにも手に取って見てほしいという願いもあり、夫妻がこれまで読んだ本やCDもすべて捨てずに本棚に並べられるなど、家全体が宝の山のようになっている。

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