井浦新、一人二役を行ったり来たり 演技力に共演陣が驚き「俳優さんってスゴい」

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2024年10月18日 18:56  ORICON NEWS

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一人二役を行ったり来たりしていることを明かした井浦新(C)ORICON NewS inc.
 俳優の井浦新(50)、水原希子(34)、永瀬正敏(58)、甲斐さやか監督が18日、東京・テアトル新宿で映画『徒花‐ADABANA‐』の公開初日舞台あいさつに登壇した。

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 主人公・新次と、同じ見た目を持つ「それ」の一人二役に挑戦した井浦は「お芝居を分けるより、新次が生まれて育った環境と、『それ』のどんな環境でどんなものを食べながらどんな人に見守られながら育ったのか、2人の役の周りの環境や生活を勝手に想像して膨らませて撮影をしていました」と明かす。「そこがお芝居でテクニカルにやるよりも、それぞれが生きてきたものを映したいと思って演じました」と話し、観客も驚いていた。

 近くで演技を見ていた水原は「『それ』と対面する象徴的な部屋があって、ガラスがあるんです。その関係上、『それ』と新次を行ったり来たりしなければいけなかった。新次のパートを終わらせてから『それ』を撮るのではなく、交互だった。それを近くで見ていて、自分だったら泣いちゃうなと思って見てました」と井浦の苦労を代弁。「近くで立ち会えたことで、俳優さんってスゴいなと思いました。たくさんのことを学ばさせていただきました」と驚きの声を挙げた。

井浦は「それをやっている時は監督がケラケラ楽しそうにしていたので、2人でよく笑ってました。行ったり来たりすればするほど監督が楽しんでくれた」と撮影秘話。甲斐監督は「想像を超えていくお芝居をされるとうれしくなっちゃうので」と照れながら語った。

 過去に一人二役を経験したことがある永瀬は「ある探偵さんをやっていて、探偵の部分をやってから犯人の役をやらせていただいた。同業者として、行ったり来たりするのは大変だと思う。素晴らしかったです」と賛辞を送った。

 本作は、甲斐さやか監督の最新作となる日仏合作映画。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに自分と同じ見た目の「それ」の保有が許された。「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した主人公・新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていく。

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