永瀬正敏「トマト、大嫌い。ケチャップは好きなんだけどなぁ」意外な苦手を明かす

永瀬正敏（58）が18日、東京・テアトル新宿で行われた日仏合作映画「徒花−ADABANA−」（甲斐さやか監督）公開記念舞台あいさつで、意外にもトマトが大嫌いだと明かした。

永瀬は主演の井浦新（50）演じる、死の危険もある病にむしばまれた新次の主治医・相津を演じた。俳優業と並行し、写真家としても国内外で精力的に活動しているが、今作では出演に加え、現場を撮影するオフィシャルカメラマンとしても参加した。

物語の中で、死の危険も伴う病気にむしばまれた新次が、自分と同じ姿をしながらも今の自分とは異なる内面を持ちながら、純粋で知的な、全く同じ見た目の“もう一人の自分”「それ」を求める。そのないようにちなみ、俳優陣には、司会の伊藤さとりから「もし『それ』がいたら、どんなこと得意？」と質問が出た。

新次をケアする臨床心理士のまほろを演じた水原希子（34）が「何で、そんな質問を考えるんすか？　難しいんですけど」と答えに窮した。それを受けて、井浦が「できるなら、それはない方がいい、ということだから」とヒントを出した。

その中、永瀬は「俺、あるよ」と切り出した。「すごいトマト好きで、落ち着き払っていて」と口にした上で「俺、トマト、大っ嫌い」と答えた。井浦が「自分とは真逆の存在だから」と説明を加えると、永瀬は「2人も完璧だから。トマト、食べられるでしょ？」と投げかけた。「食べられます！」と即答した水原を見て、永瀬は「ケチャップは好きなんだけどなぁ」と口元に照れ笑いを浮かべた。

◆「徒花−ADABANA−」　新次（井浦新）は裕福な家庭で育ち、妻との間に1人娘も生まれ、理想的な家族を築くも、死の危険も伴う病気にむしばまれ病院で療養していた。手術を前に不安にさいなまれ、臨床心理士のまほろ（水原希子）から「ためこんさことを話すと良い結果をもたらす」と言われ、過去の記憶をたどる。その中で、海辺で知り合った謎の海の女（三浦透子）や、幼い頃に母親（斉藤由貴）から「強くなりなさい、そうすれば守られるから」と言われた記憶がよみがえり、さらに不安がぬぐえなくなる。そして、病気の人間に提供される、自分と同じ姿をしながらも今の自分とは異なる内面を持ち、また純粋で知的な、全く同じ見た目の“もう一人の自分”「それ」という存在に会わせてほしいと懇願。関心を持ち、のめりこんでいく。