【インタビュー】異次元スタイルと笑顔がすごい台湾チア・Galinに聞いた「人気チアの氣質」

　球場を盛り上げ、選手とファンをつなぐチアリーダー。中でも、台湾プロ野球（CPBL）のチアリーダーは数年来、日本のファンからも熱い視線が向けられています。

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　台湾チアを“箱推し”するねとらぼでは多くの台湾チアにインタビューし、それぞれの魅力をお届けしています。今回お話を聞いたのは、楽天ガールズのGalinさん。均整の取れたスタイルと一級品の笑顔でファンを魅了するかわいすぎるチアリーダーに迫ります。

・美を競う世界からチアの世界へ

――　チアリーダーになられたきっかけを教えてください

GALIN　私はチアリーダーになるまで、ミスコンなど美を競う分野にチャレンジしてきました。台灣小姐（ミス台湾）や亞洲小姐（ミスアジア）などです。一見華やかに見える世界ですが、静的というか、割とおとなしい感じでした。

　そこで、もっと動きのある活発な業界、新たな分野に挑戦して自分をより高めてみたいと思うようになったんです。そんな時、たまたまネット上で楽天ガールズのオーディションを知り「よし受けてみよう！」と。

　チアリーダーの業界がコンテストと比べてより注目される業界だったのも理由の1つです。台湾では、こうしたコンテストの注目度はそれほど高くありません。より注目されるチアの世界でどこまでやれるかというのも、自分にとっての挑戦でした。違う分野にチャレンジすることが好きな性格の影響もあったかもしれません。

――　コンテストに参加したことで、現在のチアの仕事に役立っていることはありますか？

GALIN　たくさんあります、特に姿勢の部分。例を挙げると、よくファンの人から「何でGALINは座っている時、椅子の1/3だけ使って座るの？」と聞かれるのですが、これはコンテスト時に学んだ座り方で、こうすると姿勢が良く見えるんです。姿勢以外だと、話し方にも当時の経験が生きています。早口になり過ぎず、ゆっくりと話す癖癖はコンテストを通して身につきました。

・強みは笑顔と氣質

――　GALINさんの魅力やチアリーダーとしての強みはどこだと思われますか？

GALIN　魅力は笑顔だと思います。見た人を幸せな気分にできるような、そんな感染力のある笑顔が魅力だと思っています。

　強みは、氣質かな（訳注：氣質は外見の美しさだけでなく内面や話し方等まで含めた美しさ、気品がある事を差す台湾独自の賛美表現）。これは、私が過去にコンテストなどを通して、時間をかけて身につけてきたもので、今チアリーダーをやっている子たちにこうした経験をしている人は多くないので、私の独自の強みと言っても良いかなと思います。

――　試合中は、厳しい暑さや激しいダンスなど、そんな中、笑顔を保つことは大変じゃありませんか？

GALIN　この仕事が本当に大好きなので、大変だとは感じていません。多くの人から「何でずっと笑顔でいられるの？」と聞かれることもあります。どんなに疲れていても笑顔でいられるのは、私がこの仕事が大好きで、情熱を持ち続けていられるからなのだと思います。

――　チアリーダーをしていて楽しいと感じるのはどんなときですか？

GALIN　できなかったことができるるようになったときが1番うれしいです。

　ダンスはもともとあまり得意分野ではなかったのですが、徐々に練習の成果が出始めて、先輩たちのレベルに近づいてきました。こうやって自分の進歩を実感できたときはうれしく感じます。

――　楽天ガールズに入る前にダンスの経験はなかったんですか？

GALIN　すごく小さい頃に踊ったりはしていましたが、そこから長い間ダンスをする機会がなかったので、チアリーダーに入った当初は人前で踊る経験も初めてですごく緊張しました。毎週月曜日の午後に4時間の全体練習があるのですが、私はダンスに自信がなかったこともあって、全体練習に加えて個人的に先生にレッスンをお願いしたりもしていました。周りのレベルに追いつくために、一時期は、毎日のようにダンスを練習していて、1日8時間踊っているような日もありました。

――　応援する上で、特に難しかった応援曲はありますか？

GALIN　ステージ上で普段から踊るもの、選手の応援歌やチャンステーマなどは、日頃からしっかり練習しているので特別これが難しいというのはないです。ただ、試合前のオープニングダンスは、ファンの方に常に新しいものをお見せするために、毎回違うものを踊るので覚えるのも大変で、難しく感じることが多いです。

――　反対に踊っていて楽しいのはどの応援曲ですか？

GALIN　チャンステーマはやっぱり楽しいです。エネルギーがあって、ファンの人たちにまでそれが広がっていくような感じが好きです。

――　楽天で好きな選手、この選手に注目して欲しいという選手はいますか？

GALIN　私は特に才能と華がある選手が好きで、その中でも最近素晴らしい成績を残している陳晨威選手をオススメしたいです。

――　今季は楽天も含めて各球団に日本人や韓国人、合計12人の外国人のチアリーダーの方が加入されました。こうした変化をどのように感じていますか？

GALIN　違う文化を持つ国からやってきた方たちと交流できるのは素晴らしいことだと思います。コンテストに参加していた時にも、異なる国から来た参加者と関わる機会があって、彼女たちのライフスタイルや考え方を知れるのは、私にとって非常に貴重な素晴らしい体験でした。

・東京ドームは“ある種の頂点”　日本の印象

――　8月には、楽天イーグルスの主催試合「楽天スーパーナイター」で東京ドームに行かれました。

GALIN　東京ドームは私にとって、野球場としての聖地というか“ある種の頂点”という感覚だったので、行くことができてとてもうれしかったです。もちろんこれからまだまだいろいろな場所にチアとして行ってみたいですが、それでも1つ夢だった舞台に立てたように思います。現地のイーグルスのチアリーダーの方たちと、オープニングダンスを踊れたのも貴重な体験でした。

――　日本での仕事の印象はいかがですか？

GALIN　とっても楽しいです。特に日本のファンの方々は非常に熱狂的に迎えてくださるイメージがあります。何なら台湾のファンより熱狂的。日本の方はあまり恥ずかしがらず、積極的な印象があります。これは私の考えですが、きっと私たちが日本を訪れるのは貴重なことだと理解してくれていて、だからこそ、一回の会える機会に、情熱をぶつけていただけるのかなと。

――　日本で特に好きな食べ物はありますか？

GALIN　特に好きなのは日本の焼肉、牛肉が大好きです。焼き鳥屋や居酒屋もリラックスできるような感覚で好きです。

・WBSCプレミア12の台湾代表チアに抜てき

――　今後の目標についてお聞かせください。

GALIN　将来は他人に良い影響を与えられる人になりたいです。そして去年より今年、今年より来年と、毎年成長していきたい。私は、何か具体的な目標を立ててそこに向かって頑張るというよりは、日々の自分を超えることを目標に頑張るタイプ。毎年みなさんに、GALIN成長しているなと思っていただけるようになっていきたいです。

　また、今後は歌手、歌にもチャレンジしていけたら良いなと思っています。歌は自分の得意分野なので。

――　2024年11月に開幕する野球の国際大会「WBSC世界野球プレミア12」の台湾代表チア“AMEZE”にも選ばれましたね。大会にかける想い、意気込みを聞かせてください。

GALIN　プレミア12に参加できて本当にうれしいです。参加の知らせを受け取ったときはとても興奮しました。こうして国際試合の舞台でチーム台湾を応援できるのは私にとっても大きな挑戦です、皆さん一緒にチームの選手たちを応援しましょう！

――　最後にこれを読んでいる日本の読者の皆さんにメッセージをお願いします。

GALIN　日本の皆さん、こんなにも私のことを熱心に応援してくださって、そして好きになってくださって、ありがとうございます。たくさん日本に行って、皆さんと会える機会があることを願って、これからも頑張ります。