ブランド総合研究所が調査する『都道府県魅力度ランキング2024』が発表され、北海道が16年連続の1位に輝いた。
「昨年13位の長野県が8位、14位の静岡県が9位にランクインするなど、上位に変動が。また昨年27位の秋田県は100万人以上を動員したアニメ映画『ルックバック』の原作者の藤本タツキさんの出身地が秋田・にかほ市であることから、作品の舞台になっていると言われることで注目を集め、18位に大幅ランクアップしているのが今年の特徴ですね」(旅行誌編集者)
茨城県が「不動の最下位」から脱却
ランキング上位以上に注目を集めるのが、最下位争いだ。
「昨年まで15年連続で最下位になってしまった茨城県は、『のびしろ日本一。いばらき県』といった最下位を逆手に取ったキャッチコピーを打ち出すなど、観光誘致につなげてきました。今年はそうした努力が実ってか、今回の調査で初めて45位に上昇しています」(同・旅行誌編集者)
“不動の最下位”茨城より調査で下位になってしまったのが、46位の埼玉県、47位の佐賀県だ。トラベルライターのみね子さんは、この2県がランクを下げた理由をこう分析する。
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「埼玉県は愛あるイジりでヒットした映画『翔んで埼玉』の影響もあり、県民も“ディス”を美味しいと思っているフシがあるので、“魅力的だと思う”アンケートで選ばなくても回答者が心を痛まないというのもあると思います。佐賀県も'03年に大ブームになった芸人のはなわさんの歌うディスソング『佐賀県』の影響で、実際に足を運んだことがない人が“魅力がないのかな”と思ってしまっているのでしょう」
逆に毎年上位にランクインする沖縄県出身者のマスコミ勤務の女性は、「行きたい観光地ランキングなら分かるんですが……」と疑問を呈す。
「沖縄は自給率が低いため、食品調達は県外のものに頼るしかありません。しかし燃料費の高騰ともあり、物価高は東京以上。また観光産業に頼るしかないこともあり、コロナ禍で収入が激減した家庭は多い上、仕事も本土に比べてかなり少ない。海に囲まれているため、車も潮風で錆びやすいですし、高温多湿で年中カビが発生しやすい。海が大好きという人以外には、住むのはオススメできないですよ」
マツコ・デラックスも出演する『5時に夢中!』(TOKYO MX)で同ランキングを紹介した際、
「生活をすることも入っているのかな?観光が中心になっているのかな?」
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と首を傾げていた。また、
「埼玉46位ってさ、今、埼玉なんて軒並み、住みたい街とかだと超上位なのに」
と住みたい街ランキングの結果と大きく異なることも指摘していた。SNS上でも、
《都道府県魅力度ランキング。埼玉県は46位らしい。ほぉ…じゃあなんで人口増えているんですかね? R6年6月には733万人の人口が居るんですが? 全国「5位」なんですが? 魅力度ってなんですかね?》
《最下位の佐賀とブービー賞の埼玉、何が原因か考えてみたんだけども、両方に関係あるのって、(県の歌を出している)芸人のはなわなんだよな。はなわが悪い気がしてきた。(実際は、イメージアップに頑張ってくれています)》
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という声が上がっていた。
「47都道府県すべてを訪れたことのある人限定の調査なら、また違った結果になるのではないでしょうか。佐賀や埼玉も、茨城のように逆手にとってその素晴らしい魅力を発信してほしいですね」(前出・みね子さん)
SNS上では下位になってしまった都道府県民が魅力的なスポットを紹介しているだけに、来年はランクアップすると信じたい!