俳優の内野聖陽(56)が、WOWOWの連続ドラマW「ゴールドサンセット」(25年放送、毎週日曜午後10時)で主演を務めることが20日、分かった。
白尾悠氏による同名小説の映像化。内野演じる謎の老人をはじめ、心に傷を抱えた人々が人生を見つめ直すヒューマンドラマ。生きづらさを抱える人々が、劇団「トーラスシアター」との出会いを通し、1つの物語に結び付けられていく。
内野は古いアパートに住む老人・阿久津勇を演じる。1人大声で叫ぶなど、そのおかしな振る舞いに隣人にも不審がられてしまうが、次第にその行動の理由と過去が明らかになる。
徹底した役作りで知られる内野。解禁された劇中写真では白髪姿で鋭い表情を浮かべており、張り詰めるような臨場感がただよう。役どころについて「シェークスピアの『リア王』に自分の人生を重ね合わせ、シニア劇団で演じることで人生の許しを乞おうとしています。非常にタフな精神のいる役だなと感じました」とコメント。「こういう野心作は初めてで、なかなか大変でしたね」と身を削りながら向き合った。
また、今作の監督と脚本は、内野の代表作でもあるNHK大河ドラマ「風林火山」を手がけた大森寿美男氏(57)が担当する。各時代で秀作を残してきた2人は今回で4度目のタッグだ。大森氏は「幅広い年齢を演じ、奥深い人の強さや弱さを体現できるのは内野さんしかいない」と起用に迷いなし。内野は作品について「シニア世代のきらめくような瞬間がオムニバスのようになった作品」とし「生き直し、再生していこうという思いが、時に切なく美しい話だと思います」と魅力を上げた。新たな名作誕生の期待が高まる。
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