MBS「よんチャンTV」がピーコさん追悼、サービス精神、パイオニア、少数意見を代表…

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2024年10月21日 17:16  日刊スポーツ

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MBSテレビ

ファッション評論家でタレントのピーコさん(本名杉浦克昭=すぎうら・かつあき)の訃報を受け、MBSテレビの情報番組「よんチャンTV」(月〜金曜午後3時40分、関西ローカル)がピーコさんを追悼した。


ピーコさんは、9月3日に敗血症による多臓器不全のため神奈川県の病院で亡くなった。79歳だった。


同局の情報番組「っちゅ〜ねん!」でのファッションチェックや、「ちちんぷいぷい」では番組終了までの約16年間、コメンテーターを務め、同局アナやタレントのナジャ・グランディーバとの体を張ったロケも人気だった。


番組では、トップニュースでピーコさんを追悼。ナジャは生前のロケのVTRを眺め、「楽しそうにロケしてくださってるんですけど、その裏にはオネエタレントとしてテレビに出だした時は、何も市民権も得られてない時代にすごい苦労なさったと思う。『昔は苦労したんだよ』と私に話をするわけでもなく、自分の中に秘めたまま楽しく振る舞ってくださってて、じ〜んと来るものがありますね」と感慨深げ。


数々のロケで一緒になった山中真アナウンサーは「僕らがいなくてもコーナーは成立するけど、ピーコさんに『若手のアナを育ててください』と預けて、育てていただいた。自然体で素でやってるようで、後から考えるとすべてがサービス精神だったんじゃないか。テレビを見ている人、スタッフ、僕ら含め喜んでくれると思ってやってくださってた」と感謝した。


さらに、ナジャは「当時は美輪明宏さんとかもいらっしゃったけど、お茶の間との距離の近さっていうと、おすぎとピーコさんが1番距離感が近かったと思う。毒舌でスパッとものを言うのも定着した。ワイドショーのコメンテーターでオネエタレントが座ってるのも、おすぎとピーコさんがいなかったら、今もないような気もする。そういう意味でもパイオニア」と、ピーコさんの“ご意見番”としての立場もたたえた。


「ちちんぷいぷい」で共演していた元厚労官僚で神戸学院大学教授の中野雅至氏も「桂南光師匠とピーコさんがずっとしゃべり続けてた。この2人、どんだけしゃべるねんと思ってた」と笑いながらも、「自身の立場もあるのか、常に反権力で少数意見を代表する方。切り口がキツいとか辛口と言うより、少数者の意見に必ず立っていた」と振り返った。


最後にナジャが「私たちと同じ悩みを抱えてたり、いわゆるゲイ、LGBTQの方の道を切り開いてくれたところもある。本当に感謝ですね。そして、お疲れさまでした」と哀悼の意を表し、番組MCの河田直也アナウンサーが「ピーコさん、ゆっくりとお休みください。本当に今までありがとうございました」と追悼した。

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  • 関西でオネェといえばリリアン、桑田佳祐がニューハーフと言い出したベティママあたり。ウチのオカンが毎晩朝までその先輩たちの相談相手になっていた。芸人御用達のあずま食堂の上に店構えてたな。
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