そんなオートレース宇部 Racing Teamは、2024年シーズンも津田を擁してスズキGSX-R1000RでJSB1000クラスに引き続き参戦しており活躍を見せていた。鈴鹿8耐でも20位で完走を果たす走りを披露し、チームに多大な貢献を見せてきた津田が、今季限りで全日本ロードのフル参戦から勇退を発表した。
そんな津田はチームに「全日本へのフル参戦は今季限りにしたい。プロライダーを引退するわけではなく、今後も鈴鹿8耐などのレースには挑戦したい。オートレース宇部 Racing Teamのレギュラーの座を有望な若手に譲り、自分自身も若手の育成、若手選手が安全にレースができる環境づくりに尽力したい」と申し出たようで、チームとして津田の意思を尊重し受け入れることにしたという。
なお、来季以降のプランについてはチームと津田の双方がまだ未決定というが、「引退すると勘違いされたくはない」と話しているようで、今後も何らかの形で一緒に活動を考えているという。今後もオートレース宇部 Racing Teamと津田の活躍に期待したい。
■津田拓也 「2024年シーズンをもちましてMFJ全日本ロードレース選手権へのフル参戦から退くことにしました。この決断は2ヶ月間ほど悩みぬいた末の決断です。2022年からオートレース宇部 Racing Teamにお世話になり、ST1000、JSB1000、そして鈴鹿8耐に参戦させて頂き、トップカテゴリーでポールポジションを奪ったり、表彰台に乗ったり、また鈴鹿8耐ではSUZUKI MotoGPカラーのマシンでトップ10トライアルを走らせてもらったりと濃い3年間を過ごさせて頂きました」
「僕はこのチームが大好きです。ただ、オートレース宇部 Racing Teamから有望な若手が出場するチャンスがあっても良いのではないかと思うようになりました。そして僕自身も若手選手を育てていきたいですし、彼らがより安全にスキルアップできるレース環境が作れるようにしていきたい。そこに自分の時間を使いたいと思っています」