WEST.×WOWOWオリジナルライブ収録現場への潜入リポート到着 音楽番組の枠を超えた壮大さ、演出に注目

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2024年10月24日 12:00  ORICON NEWS

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『WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live W』 (C)WOWOW
 デビュー10年を迎えた7人組グループ・WEST,と.WOWOWがタッグを組んだオリジナルライブ『WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live “W”』が、WOWOW プライムで26日午後7時より放送・オンデマンドでも配信される。WEST.の到達点であり、“次なる一歩”でもある、その撮影の内側に迫った収録現場への潜入レポートが到着した。

【写真】スポーティーな衣装に身を包み笑い合うWEST.

 撮影が行われたのは、ライブ会場で言うならばアリーナ級の広大な多目的スペース。その一角に巨大なセットが組まれ、100人以上のスタッフが忙しく立ち働く、スケールの大きさは圧倒的だ。セットは3つ用意され、曲ごとに小道具の配置や照明の位置が細かく変えられる。大作ドラマや映画の撮影を思わせる壮大な光景から、「これは単なるライブや音楽番組の収録じゃない」という思いがひしひしと伝わってくる。

 メンバーが元気よく登場すると、会場の空気がパッと華やぐ。スタッフとあいさつを交わし、ストリングスを含むバックバンドのミュージシャンたちと談笑しながらテンションを徐々に高めていく。桐山照史がおどけて大声を出し、神山智洋は一人静かに集中し、中間淳太、藤井流星、濱田崇裕(※濱=異体字)、小瀧望は思い思いのリラックス・モード。「さぁ行こう」と、全員をまとめる役割は重岡大毅だ。WEST.とWOWOWがタッグを組んだオリジナルライブ収録がいよいよ始まる。

 ネタバレにならない程度に解説すると、「WOWOW presents WEST.10th Anniversary Live“W”」は、セットや衣装も含め、メンバーがストイックに自身と対峙する空気、彼らの“強さ”“野性味”“色気”“妖艶さ”と、これまでのWEST.のパブリックイメージでもある、エネルギーにあふれる姿との対比を描く演出となっている。さらにその中で、数曲ごとに激しくロック、バラード、ダンスチューンなどを織り交ぜ、WEST.の多角的な魅力を見せるプランが組まれている。

 メンバーは朝から1回のリハーサルで歌とダンスを合わせ、バンド、ストリングスとも息がぴったり。WEST.のエネルギッシュでワイルドな側面を代表する楽曲「証拠」では、7人が輪になってガンガン盛り上げ、肩を組んで歌いあう。何台ものカメラを駆使した生々しい映像も迫力満点で、撮影は快調に進んでいく。途中、実際のライブさながらにMCもあり、重岡が盛り上げ、小瀧が笑いを取ってみんなに突っ込まれている。歌いながらの追いかけっこやじゃれあいも、あちらこちらで勃発する。おそらくすべてはアドリブだろう。収録中もセッティングの合間も、笑顔が絶えない。

 収録も中頃を過ぎると、がらりとムードが変わり、WEST.の“強さ”“野性味”“色気”“妖艶さ”をたっぷりと見せるパートがやってくる。セットが替わり、レッドカーペットが敷かれ、ソファーとアートのオブジェが用意される。メンバーはシックなスーツ姿で、R&Bやジャズ、ファンク色の濃い楽曲を次々と披露していく。ミラーボールが回る下で、大人の男の妖艶さをダンスで魅せる「King of Chance」はその代表だ。桐山の、気合の入ったフェイクがかっこいい。WEST.のパフォーマンスは一人ひとりが個性的で、飽きることがない。

 撮影はどんどんと佳境に入っていく。カラフルでスポーティーな衣装に身を包み、LEDスクリーンに映し出される鮮やかな光の映像をバックに歌う「コンビニいくけどなんかいる?」は、10年経っても未だに少年の心を失わない、WEST.らしさ満点の前向きなポップチューン。今回が初めてのライブ・パフォーマンスであったが、何年も歌っているかのように息の合った振り付けと、アドリブを交えたわちゃわちゃ感が最高に楽しい。早口言葉のような歌詞を、明るく激しいビートに乗って踊りながら歌いこなす。まさにWEST.の、底知れぬエネルギーにあふれる姿をたっぷりと楽しめる曲だ。

 しっかりとコンセプトを練り上げた演出のもと、通常のフルライブに匹敵する曲数を全力で歌い踊りきったWEST,。この後、緻密な編集作業を経て『WOWOW presents WEST.10th Anniversary Live“W”』は完成する。それはライブであり、ドキュメンタリーであり、一つの映像作品として、10周年を迎えたWEST.の記念碑的作品に期待が高まる。

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