現役看護師の歌手入山アキ子(55)が28日、ふるさとである山口県美祢(みね)市の秋芳洞で「洞窟コンサート」を開催した。同所の洞内でのコンサートは史上初となる。
秋芳洞は、秋吉台国定公園の地下深くにある東洋屈指の大鍾乳洞で、特別天然記念物に指定されている。鍾乳洞は、石灰岩が数十万年を掛けて、地表水や地下水などによって浸食されてできた洞窟。
ステージは秋芳洞のシンボルで、高さ約15メートルの巨大な石柱である黄金柱(こがねばしら)の前。入山は天女をほうふつとさせる白い衣装で登場。ショルダーキーボードとギターの伴奏で、同所を歌ったご当地ソングの「秋芳洞愛歌」など3曲を披露した。
同曲はともに山口県出身の作詞家・星野哲郎氏と作曲家・鈴木淳氏が手がけた。歌声は悠久の時が育んだ鍾乳石に反響し、洞窟内にきよらかに響き渡った。駆けつけたファンや、観光で居合わせた約100人を魅了した。
入山は秋芳洞のある美祢市生まれで、防衛医大看護学院を卒業し、国家公務員である防衛省技官(看護師)として、胸部外科主任などを歴任。その後、歌手に転身した経歴を持つ。山口県ふるさと大使、山口県美祢市ふるさと交流大使として、地域活性化などに積極的に貢献している。
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そんな入山にとって、秋芳洞でのコンサートは『念願』だった。「20年の歌手活動の中でも際だって思い出深いライブになりました。ありがとうございました」と感謝した。【笹森文彦】
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