語学学習アプリ「Duolingo」を提供するDuolingo, Inc.は、日本国内ユーザー向けに音楽コース・数学コースの提供を開始するにあたり、20歳〜69歳の2,000 人を対象に『算数・数学と音楽教育に関する実態調査』を実施した。同調査では、音楽教育を受けたことのある人が多くないこと、さらに楽器に触れる機会の少なさも明らかになった。
○音楽を学ぶにあたっての障害は「費用」
まず、音楽教育を義務教育以外で受けたことがあるかという質問で、6割以上は学校教育以外で音楽を学んだことがないことが分かった。また全体の65.9%が「音符を読めない」と回答し、日常的に楽器に触れる機会がある人は1割にも満たない(8.1%)結果となった。
「音楽を学ぶにあたって、障害となるものは何だと思いますか?」という質問に対しは、「費用(楽器や教材の購入費用)が高い」と回答した人が最も多く、次いで「防音環境がないなど、練習場所の確保が難しい」という結果に。特に、音楽を学んだことがない人に限定すると、「楽譜の読み方がわからない」という回答が最も多く、次いで「費用(楽器や教材の購入費用)が高い」「練習が楽しくない/面倒」という回答が続いた。
一方、音楽を学んだ経験がある人では、「費用(楽器や教材の購入費用)が高い」「防音環境がないなど、練習場所の確保が難しい」といった回答に加え、「継続するためのモチベーションを保つのが難しい」という課題が上位に挙がり、実際に音楽を学び始めても、継続することが大きな課題であることが明らかになった。
また費用面について、実際に音楽を学んだ経験がある人に、月額をいくら支払っていたかを聞いたところ、月に10,001円以上(8.8%)、5,001円〜10,000円(22.8%)、2,001円〜5,000円(23.8%)が半数を超えた。月々の習い事における金額の幅は見られたが、最低でも年間24,000円、多い人で年間120,000円以上も学校外の音楽教育に費用をかけていたことになる。
楽器の演奏を今後取り組んでみたいかという質問では、楽譜が読めない人でも16.9%が「取り組んでみたい」と回答。楽器の演奏に取り組んでいる、もしくは今後取り組んでみたいと回答した人は、全年代でリラックスやストレス解消の手段や、音楽が好きで、より深く関わりたいからという理由が多数あり、音楽が心身に与えるポジティブな効果など楽器の演奏が選択肢になっている傾向が伺える。
『算数・数学と音楽教育に関する実態調査』
調査対象:20歳〜69歳の男女
調査期間:2024年10月11日- 10月16日
調査方法:インターネット調査
有効回答:2,000名(20代〜60代の男女:各200名)(MN ワーク&ライフ編集部)