前回からの続き。私(アンナ)は、夫のタクヤと幼稚園児のアサヒとの3人家族です。人見知りなところがある私は、明るく社交的なタクヤに惹かれて結婚。タクヤは私とアサヒをとても大切にしてくれており、毎日幸せに過ごしています。そんな中、タクヤの仕事の関係で引っ越すことになったわが家。新しい土地で私たちを最初に受け入れてくれたのが森田さん親子(メイコさん・ナオトくん)だったのです。アサヒにとってもナオトくんは大切な友だちだし、私にとってもメイコさんは信頼できるママ友。しかしメイコさんは昔、夫にいじめられていたという事実が発覚するのです。もう私たち家族と関わりを持ちたくないと言うメイコさん。それでも私は、ナオトくんと遊びたがるアサヒを不憫だと思ってしまうのでした。
「彼女は、ただ「もう関わりたくない」って言ってるだけなんでしょ? いじめられた側のひとが精一杯大人の対応をしているんだよ。それなのに……子どもがどうとか、真実はわからないとかふざけたこと言わないで」
マリコはとても怒っていました。とどめにマリコはこうも言いました。
「相手に、長年引きずるくらいの傷を負わせた相手が、あんたの旦那なの」
マリコの話を聞けば聞くほど、私の考えが甘かったのだと認識させられました。
「……そう……だよね……」
マリコの話には、説得力があり、いままで相手のことを考えず、自分たちのことだけを主体に考えていた自分が恥ずかしくなるほどでした。
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メイコさん……つまり長年引きずりつづけるほどの傷を負わせられたのが、もしわが子だったら……?
マリコにこう言われて、初めて自分に置き換えて考えることができました。
最初は大人の喧嘩に子どもを巻き込むのはどうなんだろうと思っていました。
子どもの世界は子どもの世界として、大人の余計な感情を入れないで接するのが一番なのに。
メイコさんももう少し考えてくれれば……と思っていました。
しかしそんな自分の感情が非常に浅はかであったことに、マリコの言葉で気が付きました。
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けれど相手がそう思っている以上、その気持ちに寄り添った行動をする以外にないのです。
夫とよく話し合ってみたいと思います。
【第11話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙
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