能登半島地震の発生からきょうで10か月です。海底が隆起した石川県輪島市の港では、今月6日に解禁を迎えるズワイガニ漁に向けて準備が進んでいます。
北陸有数の水揚げを誇る輪島港では、海底がおよそ2メートル隆起し、現在も200隻近くの船が操業できていません。
日本海側を代表する冬の味覚・ズワイガニ漁が今月6日に解禁されるのを前に、海底を掘り下げ、仮桟橋などを整備する工事が完了し、32隻が出漁することが決まりました。
ただ、漁船の燃料を補給する施設や受け入れ態勢が十分でないため、漁獲高は例年の半分以下に制限されます。
漁師
「いつもだったら香箱ガニ、メスのほうは120箱くらいまで取れたが、今年は制限で60箱。たぶんまともに揚げられないし、いつもの倍以上かかる。これだけの船数、全部、時間内に揚げられるか」
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海底地形の変化でカニの漁場も変化した可能性があり、漁師たちはおよそ1年ぶりの漁再開に不安をのぞかせます。
能登半島地震ではきのう新たに19人が災害関連死と判断され、地震で亡くなった人は445人に上る見通しです。