かつてバレンシアユースやエルデンセなどでプレーしたホセ・カスティジェホ氏が、スペイン東部バレンシア州で発生した記録的豪雨による大規模洪水で死去した。28歳だった。
スペイン東部バレンシア州では、10月29日から記録的な豪雨による大規模な洪水が発生。一部エリアでは1年分を超える降水量を観測し、31日時点で161名の死亡が確認される壊滅的な被害が出ている。スペインサッカー連盟(RFEF)は10月31日、今回の“DANA”(集中豪雨)の影響でラ・リーガ2試合を含む複数の試合を延期することを発表。『ビジャレアルvsラージョ・バジェカーノ』『バレンシアvsレアル・マドリード』のラ・リーガ2試合や、『レバンテvsマラガ』などセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)3試合の延期を決定した。
そんななか、サッカー界にも悲しい報せが届いた。スペインメディア『Relevo』が1日に伝えたところによると、2020年7月に引退するまでプロ選手としてプレーしていたJ・カスティジェホ氏が“DANA”の犠牲者となった模様。同氏は、洪水発生から2日後に遺体で発見されたという。
1996年2月29日にバレンシア州で生まれたJ・カスティジェホ氏は、地元クラブのバレンシアユースで育成を受けた。その後はエルデンセやトーレ・レバンテといった下部リーグのクラブでプレーし、2020年7月に現役を引退した。
バレンシアは1日、クラブ公式Xを更新。「バレンシアCFは、大惨事の犠牲者であるホセ・カスティジェホの死を深く悲しんでいます。ホセ・カスティジェホはアカデミーで育成を受け、その後、バレンシア州のいくつかのチームでプレーしました」と、かつての同胞の死を悼んだ。また、エルデンセもクラブ公式Xで「壊滅的な“DANA”による悲しいニュースが私たちに届きました。エルデンセは、2015−2016シーズンに在籍していたホセ・カスティジェホが28歳で亡くなったことを深く悲しんでいます。彼の家族と友人に心からの哀悼の意を表します。安らかに眠ってください」とコメントを寄せている。