初代『ゼルダの伝説』裏ゼルダを2分22秒でクリアした世界最速記録!! 1フレーム技に人力TAS、任意コード実行も披露のトンデモRTAをご紹介

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2024年11月01日 18:31  ニコニコニュース

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 1986年にファミリーコンピュータ ディスクシステムで発売され、現在まで続く任天堂の人気アクションアドベンチャーシリーズの原点となる初代『ゼルダの伝説』

 同作はディスクシステムの強みである大容量のディスクメディアを活用した作品で、当時では特別広大な128画面のフィールドと、フィールド上に点在するダンジョンでの謎解き要素が大きな特徴。

 また、多くのプレイヤーをワクワクさせた地上BGMもシリーズを象徴するテーマ曲として親しまれており、ゲーム性からBGMまで「ゼルダの伝説」らしさが既に形作られていた。

 今回紹介するのはそんな『ゼルダの伝説』に関する動画。サンダーボルトさんがニコニコ動画に投稿した『【RTA世界記録】初代ゼルダを142秒でクリア』だ。

 この動画はWiiでリリースされたバーチャルコンソール版『ゼルダの伝説』のRTAに挑戦し、世界的な記録を達成した様子を解説するというもの。

 今回は数千回の挑戦を経て世界最速となるタイムを記録したRTA動画。過酷な挑戦から生まれた大記録をご紹介する。

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高難易度モード“裏ゼルダ”を142秒でクリアするRTA

 今回紹介するのは前述の通りWiiバーチャルコンソール版の『ゼルダの伝説』のRTAに挑戦し、その様子を走者自らが解説した動画。

 『ゼルダの伝説』では他タイトルでもお馴染みとなるAny%カテゴリをはじめ、さまざまなRTAカテゴリでの挑戦が行われているが、今回サンダーボルトさんが挑戦するのはACE(Second Quest)と呼ばれるもの。

 このカテゴリはArbitrary Code Execution(ACE)、日本では任意コード実行と呼ばれるテクニックを用いてタイムの大幅な短縮を実現する特殊なRTAカテゴリ。

 大雑把に説明すると「一般的なRTAなら禁止級のバグ技を使って無理やり最速クリアを実現するカテゴリ」といった感じだろうか。

 本RTAの目標となるのはSecond Quest、日本版では裏ゼルダと呼ばれる高難易度面のクリア。

 裏ゼルダは本来ならゲームクリア後のプレイが想定されたやり込み要素にあたるコンテンツで、その難易度は現代でも通用する屈指の難しさであるとされているが、本プレイではその裏ゼルダを僅か2分22秒でクリアするという。 

40秒の人力TASも披露する『ゼルダの伝説』RTA世界最速記録

 高難易度で知られる初代『ゼルダの伝説』のやり込み要素である裏ゼルダを2分半ほどでクリアしたという本RTA。動画ではどのようなプレイが見られるのか?

 本RTAは僅か142秒の短いプレイとなるものの、最初から最後まで実にRTAらしいプレイが次々と披露されていた。

 例えばプレイ序盤ではマップ移動の時間を短縮するために、マップの端から端に移動するスクリーンスクロールという技が使用されているが、これがかなりの難所であるという。

 解説によれば画面の特定の位置に立ち、1フレームの入力をしてから外側に向かって移動すると反対側から出現するテクニックだが、1フレーム入力を要求する技をロスなく2連続で成功させるのは難しく、ここだけでかなりのリトライが発生したという。

 スクリーンスクロールの連続成功の後には、敵の動きを完全に固定するために40秒の間、一切のミスなくフレーム単位の正確な操作を続けるいわゆる人力TASなプレイを披露。

 これはダンジョンの一室を最速で突破するための行動で、暗記した8パターンの敵の倒し方を把握し、再現するために完璧な操作が要求されているという。

 驚きのテクニックを次々と披露したサンダーボルトさんだが、動画時間1分40秒ほどからは本RTAを象徴するテクニックが登場した。

 ダンジョン内で笛を回収し、墓地へと移動したサンダーボルトさんはお墓を連続で触りはじめ、10体のギーニを召喚。

 その後、決められた位置に移動し、タイミングよく笛を使って階段を出現させつつ同時に剣を使用すると画面が暗転。

 画面が再び表示されれると何故かゼルダが現れエンディングに突入。エンディングが発生した時点でタイマーはストップし、2分22秒で初代『ゼルダの伝説』裏ゼルダクリアとなった。

 墓地で行われていた一連の行動は本RTAの象徴であるACE、任意コード実行のための儀式。

 解説によれば本作は敵などのオブジェクトをスプライトと呼ばれる方法で描画しており、このスプライトの表示数は11個に制限されているとのこと。

 仮に12個目のスプライトが出現されるような状況となっても、基本的には実際に描画されることはなく、例外となる方法で表示限界を迎えてもゲームがフリーズするようだ。

 しかし、この現象を特定の状態、タイミングで発生させるとファイル名が任意コードとして実行されるとのことで、今回のケースでは3つのセーブデータに登録されていた名前がカギとなっており、

 「ZELDAアアア」、「マHソDソDソD」、「マIソDラカ6ノ」が独自のコードとして実行され、エンディングとなるゼルダの部屋にワープした。なんだか難しい話だがどうやらそういうことらしい。

 本記録は執筆時点で海外記録サイト上で確認できる世界記録と並ぶタイ記録。

 フレーム単位まで比較すると挑戦時点の世界記録から32フレーム更新した最速記録で、フレームサンダーボルトさんは数千回という数えきれないほどの挑戦を経てこの大記録を打ち立てたのだという。

 僅か142秒という短いプレイ時間に驚きのテクニックを詰め込み世界を獲った本RTA。多くの視聴者を驚かせたサンダーボルトさんによる世界最速記録の様子をぜひ動画で確認してほしい。

文/富士脇 水面

【RTA世界記録】初代ゼルダを142秒でクリア

https://www.nicovideo.jp/watch/sm44226708

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