今週の土曜日は、京都競馬場でファンタジーステークス(GIII・芝1400m)が行われます。
昨年は三連単230万馬券の大波乱になった一戦。昨年だけではなく、ファンタジーSは人気馬の信頼度が低い傾向にあります。
11年以降の京都芝1400mで行われたファンタジーS(計10レース)では、3番人気以内の馬が3勝2着3回3着6回。複勝率は40%と低くはありませんが勝率は10%、連対率は20%と低い数値になっています。
その中でも前走から中3週以内で出走していた馬は悲惨な成績となっており、12頭が該当し2着1回3着1回。複勝率16.7%、複勝回収率27%と低調な成績となっています。
昨年のファンタジーSで2番人気だったワイドラトゥールが中2週で出走し10着。3番人気のシュークリームも中2週で出走し11着に終わっています。この2頭は新馬戦で快勝し素質の高さを見せていましたが、前走からの間隔が詰まっていたためか、その力を出し切れずにレースを終えています。
今年のファンタジーSでも前走からの間隔が詰まっている馬には注意が必要と言えそうです。この点に着目すれば、昨年同様とは言えませんが、思わぬ高配当を手に入れられるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から中3週以内での出走(ただし、前走2番人気以内の馬は除く)
[0-0-0-31]複勝率0%
該当馬:ヴーレヴー
(過去の該当馬:23年シュークリーム3番人気11着、15年メイショウスイヅキ2番人気6着)
※特に言及のない限り、データは11年以降の京都芝1400mで開催されたファンタジーS(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるヴーレヴーが該当しました。
データ対象のファンタジーSで前走から中3週以内で出走した馬は52頭いますが、1勝2着2回3着1回と苦戦傾向にあります。馬券に絡んだ4頭は全て前走で2番人気以内の支持を集めていた馬。前走で2番人気以内の支持を集められるのは、それだけ実績や素質の高さを裏付ける要素のある馬と言えます。前走から間隔の詰まっている馬については、前走での人気に気をつけたいところです。
該当馬に挙げたヴーレヴーは前走から中3週での出走となり、その前走は3番人気となっていました。レースでは勝利を挙げたものの、目一杯の競馬をしての結果。そこから中3週での出走になりますので、前走での疲れが抜けきっていない可能性は十分にあります。ましてや、体力的に未完成な2歳馬ですので前走の反動は気になるところです。
昨年のファンタジーSで人気に応えられなかった馬と同じようなローテーションですし、ヴーレヴーも人気を裏切るシーンがあっても驚けません。ここは思い切ってヴーレヴーの評価を落とし、馬券を組み立てるのもひとつの策と言えるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。