仕事や家事に追われ、なかなか外出できなくても、ロードムービーを見れば気持ちだけでも映画の中に入り込んで、旅をした気分を味わえるかもしれません。
そこで「映像美を楽しめるロードムービー」として、洋画、邦画それぞれ3作品を紹介します。今回は洋画編です。
ロードムービーを通して、行ったことがない場所や普段経験できないような旅をぜひ体感してみてください。「Amazonプライム・ビデオ」で視聴可能な作品をピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
●映像美を楽しめるロードムービー(洋画編):グリーンブック
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映画「グリーンブック」は、1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人のジャズピアニストとイタリア系の白人運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに演奏しながら旅を続け、友情を深める物語です。
実話がもととなっており、人種差別が残る時代の雰囲気を映画から感じ取ることができます。
本作は第91回アカデミー賞作品賞を受賞したほか、脚本賞や助演男優賞を受賞しました。
ロードムービーとして2人の車旅が楽しめるだけでなく、当時の時代背景や雰囲気、人種に対する考え方などを知ることができる、学びの多い作品でもあります。
また日常的にジャズに親しんでいなくても、映画の中で流れるジャズピアノの音色に癒やされること間違いなしです。
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●映像美を楽しめるロードムービー(洋画編):運び屋
クリント・イーストウッド氏が監督を務め、また主演も務めた映画「運び屋」。イーストウッド氏の監督作品では10年ぶりに自身も映画に出演し、話題となりました。
87歳の老人が1人で大量のコカインを運んでいたという、実際の報道をもとにした映画で、長年麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描きます。
巨匠・イーストウッド氏が主人公を演じていると忘れるほど、うまい話に乗せられて引き返せなくなる老人の頼りない姿に、入り込んでしまいます。
一方でロードムービーとしての面白さも忘れていません。道中、仕事内容がバレてしまうのではとハラハラ・ドキドキするような展開や、子供との出会いなど、良いことも悪いことも、旅をすればさまざまなことに出会うという面白みも感じさせてくれます。
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●映像美を楽しめるロードムービー(洋画編):ノマドランド
2021年に劇場公開された「ノマドランド」は、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者の様子を描いた映画です。第93回アカデミー賞で作品賞や監督賞、主演女優賞を受賞しました。
主人公の女性・ファーンは、リーマンショックでの企業倒産を機に家を失ってしまいます。その後キャンピングカーで生活することになり、季節労働などを渡り歩いて生活をすることに。労働現場や行く先々での壮大な景色、さらに人との出会いと別れが堪能できる作品です。
リーマンショックによって、一見不幸な道をたどることになったようにも見えますが、つねに気高く、自由を満喫して楽しみながらノマド生活を送っているファーンが見どころです。
映画全体を通して決して暗い作品ではないのですが、壮大な景色を前に感じる孤独も共感ポイントかもしれません。
●まとめ
今回紹介した3作品は、いずれもまったく違ったロードムービーでありながら、名作として多くの人の心に届く作品です。またいずれもアメリカの作品ですが、名優ぞろいですので、映画好きにとってはそれぞれの俳優が見せる細やかな演技や表情も注目ポイントです。
ぜひ3作品とも楽しんでみてください。
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