パナソニックホールディングス(HD)子会社で電子部品などを扱うパナソニックインダストリー(東京)は1日、認証不正問題を受けて設置した外部調査委員会の調査結果を公表した。品質に関わるものを含め、国内外40工場で生産された部品などで計93件の不正を確認。坂本真治社長が不正を把握しながら公表を見送るなど隠蔽(いんぺい)していたケースもあった。
これを受け、楠見雄規パナソニックHD社長と坂本氏は月額報酬の50%を4カ月間返上する。坂本氏は1日の記者会見で、「最大の要因は経営層の品質保証に対する認識の甘さと現場への理解不足だ」と謝罪した。