アルゼンチンメディアの『ESPNアルヘンティーナ』の番組『F90』は31日、現在ガラタサライでプレーするアルゼンチン人FWマウロ・イカルディがリーベル・プレートに加入する可能性があると伝えた。
現在31歳のイカルディは、2013年から2019年にかけて所属したインテルで219試合に出場し124ゴール29アシストを記録するなどエースとして活躍。その後、パリ・サンジェルマン(PSG)を経て2022年に加入したガラタサライではこれまで公式戦86試合に出場し61ゴール22アシストと高い得点率を誇り、“ガラタサライの英雄”として崇拝されている。
そんなイカルディに関し、アルゼンチン代表などで活躍したディエゴ・ラトーレ氏が、「情報通の友人から、イカルディもしくは(ブラジルのインテルナシオナルに所属するアルゼンチン人FW)ルーカス・アラリオがリーベルに加入する可能性があると聞いた。自分は適当なことを言っているわけでない」と番組内で発言。すると、リーベルを取材する別のジャーナリストが「実際にイカルディが来るかはわからないが、彼はリーベルに興味があるようなそぶりを見せている」と追加した。
イカルディとガラタサライの現行契約は2026年6月末までとなっており、イカルディはガラタサライのサポーターから熱狂的に愛されていることを考えると、トルコの名門クラブが同選手を容易に放出することは考えづらい。
しかしながら、アルゼンチンの複数メディアは「家族の事情」でイカルディが母国でプレーする可能性あると説明している。
今年7月、妻のワンダ・ナラさんがイカルディとの離別を宣言。以降、イカルディは単身でトルコに滞在し、妻と子供たちはアルゼンチンで生活するという状態が続いている。
ワンダ・ナラさんがイカルディとの離別を希望する理由は、アルゼンチンで働き自身のキャリアを確立したい妻と、それを受け入れられない外国でプレーする夫の考え方の違いとされている。しかし、イカルディがリーベルでプレーすることでこの問題が解決され、夫婦が復縁し家族全員で生活できる可能性があると分析されている。
また、イカルディ家のアルゼンチンの自宅がリーベルの本拠地「モヌメンタル」に近いこと、ワンダ・ナラさんがリーベルのサポーターであること、さらに、妻から離別宣言されたあとのイカルディが母国に一時帰国した際に、「モヌメンタル」の写真を何度か自身のSNSに投稿していることも、イカルディのリーベル行きの憶測を強めている。
なお、イカルディを巡ってはメキシコメディアの『TVアステカ』が、モンテレイもFIFAクラブワールドカップ2025(Mundial de Clubes FIFA 25)に向けた補強の目玉として同選手の獲得に動く可能性を報じている。