国連で日本が提出した核兵器廃絶を目指す決議が採択されました。31年連続の採択です。
軍縮を扱う国連総会の第1委員会は1日、核兵器の廃絶を目指す決議を採択しました。
採決では核保有国のアメリカやイギリスを含む145か国が賛成する一方、中国・ロシア・北朝鮮など6か国が反対しました。
日本は唯一の戦争被爆国として決議案を毎年提出していて、採択は31年連続です。
今年の決議はノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の取り組みを「世界中で長年にわたる草の根の活動を通じ、被爆体験を次世代に伝えてきた」と紹介し、広島や長崎を訪れて被爆の実相に対する理解を深めるよう呼びかけました。
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この決議案の採択を受けて岩屋外務大臣が2日、談話を発表し、「核軍縮をめぐる国際社会の分断の深まりに加え、安全保障環境が一層厳しさを増す中においてこの決議案が多くの国々の幅広い支持を得て採択されたことは、大きな意義がある」と強調しました。
そして、今後日本は「『核兵器のない世界』の実現に向けた国際社会の機運を一層高めるとともに、現実的かつ実践的な取り組みを粘り強く着実に進めていく」と述べています。