関東で相次ぐ強盗事件のうち、埼玉県所沢市の住宅で起きた強盗傷害事件で、実行犯を勧誘した「リクルーター」の男が逮捕されました。一連の強盗事件で、「リクルーター」が逮捕されるのは初めてです。
強盗傷害などの疑いで逮捕されたのは、愛知県知多市の会社員・名倉優也容疑者(31)です。
警察によりますと、名倉容疑者は先月1日、仲間と共謀し、所沢市で起きた強盗傷害事件の実行犯・海藤貴志被告(43)と佐藤聖峻被告(25)、和佐裕夢被告(28)にメッセージを送り、事件を起こさせた疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、名倉容疑者はこの事件の「リクルーター」で、実行犯に対し「ホワイト案件」「物品の運び。リスクは無い」とメッセージを送り勧誘したうえ、応募してきた3人を指示役に紹介したということです。
その後、実行犯の1人が名倉容疑者に「強盗するように言われた」とメッセージを送ったということですが、名倉容疑者は強盗を止めることはなく、後押しするようなメッセージを送ったということです。
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取り調べに対し、名倉容疑者は「人を紹介する仕事をした」「金に困ってやった」と容疑を認めていて、警察は名倉容疑者に「リクルート」の指示をした人物がいるとみています。
関東で相次ぐ一連の強盗事件をめぐって「リクルーター」が逮捕されるのは初めてで、埼玉県警など1都3県の合同捜査本部は、指示役などの解明を急いでいます。